中途の入社時期は一般的にいつ?転職の入社日調整で気をつけるべきポイント

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Man getting ready for work.

こんにちは。ペーすけです。

人材系企業2社で約5年間
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自身の転職経験も踏まえ、現在転職活動中の方はもちろん、転職を検討されている方、将来的な転職に備え情報収集中の方にとって、役立つ情報を発信します。

転職活動を始めると不安に思うことがたくさんあると思います。
その1つが次の会社への「入社時期」でしょう。
今の会社を辞めるにも業務の引き継ぎをしなければならないし、そもそも現職がそんなにすんなり辞めさせてくれるのかわからないし・・・。
他にも色々不安に思うことが出てくるでしょう。

  • 転職の入社時期はいつ頃が一般的なの?
  • 企業が待ってくれる許容範囲はどれくらい?
  • 入社日はいつどのタイミングで調整するの?

今回は転職における入社時期の一般的な考え方や、注意すべきポイントについてお話していきます。

中途の入社時期は「通年」の受け入れが基本

まず中途採用においては、基本的に決まった入社時期・入社月というものは存在しません。
※中には●月入社を前提とした中途採用を実施している企業もありますので、ご注意ください。そのような場合は採用ページや求人票に記載がありますので、必ずチェックしましょう。

新卒入社は一般的に4月入社ですが、中途採用は企業と求職者の間ですり合わせを行い、入社日を決定していく流れになります。
私も2回転職をしていますが、2社目は2月入社、今の会社は8月入社とバラバラです。
4月入社や10月入社などキリの良いタイミングでの入社が絶対だと勘違いして、活動のタイミングを遅らせてしまうような方もいますが、中途入社は通年の受け入れになるので安心して活動を始めてください。

内定承諾から1ヶ月〜2ヶ月後の入社が相場

入社日は企業と求職者のすり合わせで決定することが基本ではありますが、一般的には内定承諾から1ヶ月後もしくは2ヶ月後に落ち着くことがほとんどです。
求職者側からすると今の会社で引き継ぎもあるし、有給を消化してから退職したいといった事情や考えもあると思いますが、企業側もなるべく早期に入社してほしい前提で中途採用の募集をかけています。
その”なるべく”の許容が、大体承諾から1ヶ月後〜2ヶ月後と思っていただけると良いと思います。

例えば、9月中旬に内定を承諾した場合は、11月1日入社や12月1日入社が一般的というイメージです。

じゃあ2ヶ月後以降の入社は絶対ダメかというと、そういうことでもありません。
私が実際に担当した方で承諾から3ヶ月後の入社の方もいましたし、中には承諾から半年後という方もいらっしゃいました。

ただ皆様に確実にご認識いただきたいのは、「入社日のタイミングはそもそもの選考結果に大いに影響する」ということです。
希望する入社日のタイミング次第で、選考が見送りになってしまうことも十分あり得る、非常にシビアな要素であるということをぜひ理解して転職活動を進めてください。

上記で共有した承諾から3ヶ月後〜半年後に入社をされていった方々は、要は企業から「それだけの期間入社を待ってもこの方を採用したい」と思ってもらえたから実現した比較的稀なケースです。

あなたがもし中途入社者を採用する側の立場だった場合、1名の採用枠に対し、同じぐらい優秀で社風にもぴったりな方が2名現れたとしましょう。
一方は来月から入社可能、もう一方は3ヶ月後の入社を希望しているとすると、あなたはどちらの方を採用しますか?
おそらくほとんどの方が、評価が同じぐらいなのであれば前者を採用するはずです。

要は早く入社できるかどうかという要素も、ライバルとの相対比較に勝って内定を獲得する為に、非常に大事な要素になるということです。
ですので、早期に入社可能な場合はそれに越したことはないですし、何か特別な事情がない限りは、内定承諾から1ヶ月後〜2ヶ月後あたりのタイミングを希望入社日として設定するのが無難です。

あとはよくあるご相談として「ボーナスをもらってから退職したい」「有給を消化してから退職したい」というケースがあります。< br>
私もサラリーマンですので、おっしゃることはごもっともだと思いますし、お気持ちも重々わかります。
ただこれも結局転職先の企業の心証と、自分の希望を天秤にかけ、どちらをどれだけ優先するかという話です。
企業の心証も損ねたくないし、自分の希望も叶えたいと考えるのであれば、転職活動のタイミングをボーナス支給や有給取得のスケジュールと合わせて計算しながら進める必要があります。
ただ計算通りのスケジュールでそもそも内定が出るかは分かりませんし、面接回数が予定より増えたり減ったりと、想定していなかったことが起きることも十分考えられます。

自分の希望する企業で内定が獲得できた場合は、ボーナスや有給など、ある程度自分がコントロールできる希望条件は妥協することも考えておく必要があるでしょう。

入社日は面接中〜内定時にすり合わせ 退職交渉中に再相談も可

基本的に入社時期については、面接の中で「もしご縁があった場合はいつ頃から来ていただけそうですか?」といったような形で質問があることが一般的です。
あるいは内定となったタイミングで、オファー面談や条件面談といった選考要素のない面談が実施され、そこですり合わせを行うといった場合も多いと思います。
前の項目で記載したように、承諾から1ヶ月後あるいは2ヶ月後ぐらいのタイミングで入社を想定できる場合は、上記の通り面接内や内定後の面談の中ですり合わせをしていけば問題ないでしょう。

ただ何らかの理由で入社がどうしても半年後になってしまうなど、調整が絶対にできないような場合は、応募時点で企業に確認をしておくかそもそも活動を後ろ倒しすることも検討しましょう。
そのまま選考を進めても、入社タイミングが理由でお見送りになってしまう可能性が高い為です。
※あくまで私の経験則による想定ですが、企業の一般的な許容範囲は、待ってくれる場合でも承諾から3ヶ月後が限界な場合が多いように思います。なので目安として、入社の希望が承諾から4ヶ月後以降のタイミングになる場合は、事前に企業に確認しておくべきかと思います。

内定承諾後、現職に退職の申し入れを行い、退職日の後ろ倒しを求められた場合はその場で後ろ倒しを了承することはせず、一度持ち帰り、企業もしくはエージェントを利用している場合はエージェントに相談をしましょう。
このタイミングでの入社日変更に関する相談や打診は一般的ですので、まずは現職との退職交渉の状況や結果をしっかりと転職先企業に共有し、認識のズレが生まれないよう丁寧に進めましょう。

先ほどもお伝えしたように、入社日は安易に変更できるような要素ではありません。
企業側ではあなたの入社を受け入れる為に、様々な準備が進行しています。必要機器や資材の準備はもちろん、組織編成などにも影響があることがほとんどです。
くれぐれも「入社日ぐらいなんとかなるだろう」といった軽い気持ちで捉えることのないよう注意していただき、転職先の企業と随時すり合わせを行ってください。

すり合わせを行ったら再度現職に退職日の申し入れを実施し、退職日及び入社日の確定まで進めていく流れになります。

現職に退職の申し入れをすると、ほぼ間違いなく引き止めがあるでしょう。
退職自体が了承されても、現職側からすると後任が決まるまで、できる限りあなたに長くいてほしいと思うのが一般的です。
現職に恩義を感じて迷ってしまう方もいるかもしれませんが、大前提として退職日は会社ではなくあなたが決めるものです。
会社の社内規約に沿ったルールの範囲内であれば、いつ辞めるかは極論あなた次第です。
円満退職を意識するあまり、ズルズルと今の会社の要望をのみ込んでしまうのはやめましょう。転職先の企業が許容してくれる範囲の中で、今の会社の退職日を確定できるようしっかりと意思を持って会社へ伝えるようにしてください。

まとめ

今回は転職における一般的な入社時期の考え方や、調整について注意すべきポイントをお伝えしました。
入社のタイミングは転職活動において、選考結果自体にも影響する非常に重要な要素です。
知らずに相場感からズレた希望を伝えてしまったり、企業の印象がネガティブになってしまうような伝え方をしないよう、本記事に記載したことをぜひ念頭に入れていただき、スムーズに入社日の確定まで進められるようにしてください。

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