【一次面接編】逆質問は何を聞くべき?転職を成功に導く質問準備のポイント

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こんにちは。ペーすけです。

人材系企業2社で約5年間
トータル数百名以上の方の転職支援をサポートしてきました。
自身の転職経験も踏まえ、現在転職活動中の方はもちろん、転職を検討されている方、将来的な転職に備え情報収集中の方にとって、役立つ情報を発信します。

ほとんどの面接で設けられるのが”逆質問”の時間。
大体面接の最後に「何か●●さんから質問はありますか?」などといった形で問われることが一般的です。

この時に予め準備ができていないと、「まずい、何を質問すればいいんだ・・」と焦ってしまい、自分でもよくわからない質問をしてしまったり、最悪の場合何も質問をしないまま終えてしまうなんてこともあり得ます。
また、そもそもこの逆質問の時間というのは何のために設けられているのか、皆様ご存知でしょうか?

  • 逆質問の時は絶対質問しないとダメなの?
  • 一次面接では具体的にどんな質問をするのが一般的?
  • 逆質問でしてはいけないNG質問ってある?

他にも逆質問についてはこのような不安や不明点があるかと思います。
今回はそんな”逆質問”について予め認識しておくべきポイントや、気をつけるべきポイントを説明していきます。
ぜひ一通り目を通していただき、面接の準備にお役立てください。

面接での逆質問は”必須”である理由

まず大前提として、逆質問の時間はただの質問タイムではありません。
転職理由や志望動機、スキルの確認といった他の質問項目と同様、ガッツリ選考要素がある項目であるという点をしっかり認識してください。
この逆質問の時間の使い方や、質問の内容が選考結果に影響することも普通にあり得ます。
では企業はこの逆質問の項目で何をチェックしているのか、主なチェックポイントを2点説明します。

意欲をチェックしている

逆質問をする為には、当然ですが予めその企業のことや応募ポジションのことをよく調べなければなりません。
調べた上でわからなかったことや曖昧な理解しか進まないことについて、質問をするのが一般的な流れになるはずです。

つまり、内容は一旦置いておいたとして、逆質問のタイミングでしっかり質問項目が準備されている時点で、企業からすると「自分達の会社のこと(あるいは今回の募集ポジションのこと)をしっかり調べてきてくれたんだな」と求職者の意欲を感じるきっかけになります。
これがもし「特に質問はありません」などと逆質問を全くしない形で終えてしまうと、企業からすれば「自分達の会社に対して興味(または入社意欲)がないんだな」と感じざるを得ません。
どれだけスキルや経験がマッチしていて優秀な方でも、入社意欲がないと判断されてしまっては、面接通過は難しいです。
実際、私がエージェントとして日々色々な方々の転職を支援している中で、この逆質問に関することが原因で、面接にてお見送りになってしまうケースは後を経ちません。
企業は逆質問への準備を通じて、求職者の意欲をチェックしているということをしっかり認識しましょう。

質問の仕方からコミュニケーション力をチェックしている

前の項目でお伝えしたように、企業は逆質問を通じて求職者の意欲をチェックしています。
ただ「意欲をアピールできればよいから、とりあえず質問項目をいくつか用意しておけばいいだろう」という考えでは、まだ準備が足りません。
企業はこの逆質問のタイミングにおける「質問の仕方」から、求職者のコミュニケーション能力をチェックしている為です。
後の項目で詳しくは説明しますが、この「質問の仕方≒質問力」はその方のコミュニケーション能力や、もっというとその方の思考力まで判断されてしまう非常に重要な要素です。
裏を返せば、自分と同時に選考を受けているライバルと差をつけられる部分にもなりますので、後ほど説明するアドバイスもぜひ参照していただき、企業視点に合わせた準備をぜひ進めてください。

一次面接ですべき逆質問の具体例

面接の逆質問において、具体的にどのような質問ができるとよいのか、本項目でイメージをお伝えします。
今回はまず一次面接に特化した例をご案内しようと思います。

逆質問は各面接のフェーズによって、質問内容を変える必要がありますので注意しましょう。
最終面接での逆質問例はこちらの記事に別でまとめていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

それではまず、一次面接を想定した逆質問の事例を以下に記載します。

  • 求人票から今回のポジションで任される業務内容は●●や●●といった業務が中心になると想定しているのですが、認識としてあっておりますでしょうか?もし他に任せたいと想定されている業務があればぜひ教えてください。
  • 今回のポジションにおいては●●としての役割も求められると考えておりますが、このような理解でよいでしょうか?他に期待したい役割や任せたいミッションがありましたら教えてください。
  • 今回配属予定となる●部門の組織体制を教えていただけますでしょうか?また現状の組織の中で課題を感じている点がございましたら、可能な範囲で教えていただけますでしょうか。

一次面接の逆質問で意識しなければいけないポイントは、面接官が直属の上司になる方や、現場の責任者など「現場に近い社員である」という点です。
先ほど「逆質問は各面接のフェーズによって、質問内容を変える必要がある」と説明しましたが、これは面接のフェーズによって面接官が変わる、正確にいうと面接官の立場が変わる為です。

現場に近い社員に「会社としての今後の戦略・方針」「現在の会社全体における経営課題・組織課題」「会社としての5年後・10年後のビジョン」といった大局的な質問をしても、面接官からすると正直そこまで的を得た回答は難しいでしょう。
また、今回配属となる予定の部門や事業以外の、別部門や別事業についての質問も同じように回答が難しい質問になってしまうことが多いです。

もちろん面接官はその会社に所属している社員ですので、このような質問も誤りとまでは言いませんが、現場に近い立場の面接官が知りたいのはどちらかと言えば、「この人は入社後すぐに現場で活躍してもらえそうな方か」「人が足りなくて困っているココの業務を巻き取って推進してくれる方か」といった現場での即戦力性の確認です。

ですので逆質問も面接官の立場に合わせ、業務内容や自分が現場で求められる役割、配属組織の中でどのような課題に向き合っていけばよいのかといった質問をしていけると、現場の課題を解決したい一次面接の面接官からしても、自身の立場からスムーズな回答が可能となり、面接での印象もポジティブになりやすいです。

逆質問は自分が知りたいことを質問するというだけでなく、相手(面接官)の立場を正しく把握し、回答しやすい質問かどうかをしっかり見極めましょう。
そのような戦略的な質問の準備によって、面接の印象をポジティブなものにすることができ、結果的に通過率を高めることができます。

企業印象が悪くなるリスク有り〜逆質問のNG例〜

ここまで面接における逆質問の考え方や具体的なイメージを説明してきましたが、本項目では避けるべきNG質問例を紹介させていただきます。
ここに記載するようなNG質問は、面接官によってはネガティブな印象にならずに済む可能性はありますが、少なくとも印象がポジティブになることはないでしょう。
できればNG例として以下に記載したような質問は、選考要素のある面接内では避け、内定獲得後の選考要素を意識する必要が無くなったタイミングで確認することをおすすめします。

1.「お金」「働き方」「福利厚生」についての質問

もはや王道とも言える3つの要素ですが、これらは関連する質問も含め、面接の中ではしない方がベターでしょう。
これらの確認は内定獲得後にしっかりと確認できるタイミングがあります。
入社するか否かの判断には実際大事になってくるポイントだと思いますので、内定を承諾する前に確認はすべきと私も思いますが、確認をする”タイミング”はしっかり考えましょう。

選考要素がある面接においてこれらの質問をしてしまうと、企業から「この方は別にうちの会社である理由は無さそうだな」という印象を抱かれかねません。
つまり、年収が高ければ、福利厚生が整っていれば、残業が少なければ、リモートワークができれば、他の会社でもいいのだろうという形で捉えられてしまい、”意欲無し”とみなされお見送りになってしまう可能性が高まります。
質問をしている本人からすると「そんなことないのに・・」と思ってしまうかもしれませんが、何度もお伝えするように逆質問はただの質問タイムではありません。
企業があなたの意欲やコミュニケーション力をチェックするしっかりとした選考項目です。

普段の業務と同じで、相手が何を求めているのかをしっかりと意識して、臨むようにしましょう。

2.自分の意見が述べられていない質問

逆質問なので、面接官に教えを請う形になるのは当然なのですが、ただ教えて欲しいというスタンスではなく「自分はこう考えているのですが・・・」といった形で、自分なりの見解や仮説を述べた上で質問できると印象としてはプラスになりやすいです。
逆にただ回答やアドバイスを求めるだけの逆質問になってしまうと、受け身な印象を抱かれかねません。
前の項目で、具体的な質問例を3つ挙げさせていただきましたが、その中でも特に1つ目と2つ目の質問内容が””自分の意見を述べた上での質問”に該当します。

  • 求人票から今回のポジションで任される業務内容は●●や●●といった業務が中心になると想定しているのですが、認識としてあっておりますでしょうか?もし他に任せたいと想定されている業務があればぜひ教えてください。
  • 今回のポジションにおいては●●としての役割も求められると考えておりますが、このような理解でよいでしょうか?他に期待したい役割や任せたいミッションがありましたら教えてください。

あくまでイメージですが、事前に手元にある限られた情報から自分なりの考えを仮説立てした上で質問及び確認ができると、面接官としてもまずYes/Noで回答しやすく、Yesであれば補足を、Noであれば訂正という形でキャッチボールもしやすい流れになります。
もちろん仮説自体は結果的に間違っていてもよいので、ただ質問の回答を相手に求めるのではなく、自分なりの見解をしっかりと考えた上で質問をしましょう。

3.教育体制やサポート体制に関する質問

中途採用とはいえ、新しい環境に馴染む上で不安が募り、入社した後のサポート体制や教育について事前に確認しておこうと思う方は多いかもしれません。
ただこのような逆質問も、受け身な印象を抱かれてしまうリスクのある質問内容となります。

前提として、このような不安を抱くのは転職する上で当然なことだと思いますので、内定承諾の判断をする前までにはしっかりと確認をしましょう。
ただし何度もお伝えしますが、このような確認は選考要素がある面接の中ではなく、選考要素が無くなった内定獲得後のタイミングで気の済むまで確認をされることをおすすめします。

直前の項目でもお伝えしたことと重複しますが、企業は何でも「教えて欲しい」というスタンスの受け身な方に対して、基本的にネガティブな印象を抱きます。
これは実際にしっかりとしたサポート体制や教育体制が整っている大手企業などでも同じです。
体制が整っているとしても、根本的なビジネスマインドとして、中途採用者には可能な限り自分で考えて動ける方を採用したいと企業は考えます。

体制や制度の有無は後からでも十分確認が取れますので、選考段階では企業から自分がそのように見られているということを正しく理解し、受け身の印象につながってしまうような質問は避けるようにしましょう。

まとめ

今回は面接における逆質問の基本的な考え方と、特に一次面接に特化した質問例を紹介させていただきました。
ここまでご覧いただけた方はもう十分ご理解いただけたと思いますが、逆質問は面接を通過する上で非常に重要な項目となります。
ただの質問タイムだと勘違いをして、粗い準備で臨んでしまうと痛い目にあってしまうリスクがあります。
逆質問の目的や注意すべきポイントを踏まえ、しっかりと準備をすれば、誰でも乗り越えられるものですので、本記事に記載した内容をぜひ参考にしていただき、面接の通過を目指してください。

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