【 転職 10回 以上の方向け】 職務経歴書 の書き方&選考のポイント

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こんにちは。ペーすけです。

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自身の転職経験も踏まえ、現在転職活動中の方はもちろん、転職を検討されている方、将来的な転職に備え情報収集中の方にとって、役立つ情報を発信します。

  • 転職が10回以上の場合職務経歴書にどう書いたらいい?
  • 転職回数が10回以上でも転職はできる?
  • 転職回数が多いことはどうすればフォローできる?

【3つのポイント】転職10回以上の場合の職務経歴書作成

転職回数が10回を超えてくると、どうしても職務経歴書自体のボリュームが大きくなってしまい、ページ数もかさんでしまうことが多いと思います。
かといってボリュームを一定削る為に、経歴の中でどの部分を圧縮すればいいのか、判断に迷うこともあるのではないでしょうか。
この項目では転職回数が10回を超える方向けに、職務経歴書をどのようにまとめれば良いか、3つのポイントに分けて説明したいと思います。
職務経歴書のフォーマットがお手元に無い方は、こちらの記事エージェント各社が公開しているサンプルをダウンロードできますので、ぜひご確認ください。

直近5〜10年とそれ以前の経歴で内容にメリハリをつける

企業が選考において主に評価対象とするのは、現在の業務を含め、特に直近の経歴になります。
昔の経歴がベースにあっての今の経歴だと思いますので、以前の経歴が全く評価対象にならないわけではないのですが、やはり即戦力性の観点からいっても、直近でどのような業務に携わっているか、どのような経験を積んでいるかが最も優先度の高い評価指標となるケースが多いです。

従って全体のボリューム感を意識するのであれば、特に直近5〜10年分までの経歴と、それ以前の経歴は内容に濃淡をつけて、全体の印象にメリハリをつけられるとよいと思います。
直近の経歴分については、業務内容もできる限り詳細に記載し、加えて自身が挙げた成果やその成果に至るまでの工夫ポイントなども記せるとよいでしょう。
もし直近の在籍企業が短期間での転職となってしまっており、正直そこまで書けることが無いという場合は、自身が長く在籍した企業の経歴や一番アピールしたい経歴を詳細に書く形で問題ないです。

冗長的な印象を与えないように過去の経歴は体裁的な記載でOK

どれだけ記載されている内容が素晴らしくても、全体の印象が「冗長的」な職務経歴書は企業側にネガティブな印象を与えてしまいます。
転職回数が10回を超える方は、全ての経歴を詳細に書こうとすると文章や文字数も多くなり、全体的に長々とした印象になってしまうことが避けられません。
前の項目で説明したように、直近5〜10年の経歴は詳細に記載するとして、それ以前の経歴は以下のような形で在籍期間と企業名、基本業務のみ各社一行にまとめ、箇条書きで整理する形でも問題ありません。


    【経歴補足】

  • ●年●月〜●年●月 株式会社●●:(業務内容)
  • ●年●月〜●年●月 株式会社●●:(業務内容)
  • ●年●月〜●年●月 株式会社●●:(業務内容)
  • ●年●月〜●年●月 株式会社●●:(業務内容)
  • ●年●月〜●年●月 株式会社●●:(業務内容)

このように書き方にメリハリをつけられると、だいぶ全体の印象がスッキリするはずです。
転職回数が10回を超える場合は、目安として全体のページ数を多くても5〜7ページ程度までに抑えられると良いかと思います。

ちなみに「もうかなり昔のことだから書かなくてもいいだろう」と過去の経歴を全く記載せずに省こうとしてしまう方もいらっしゃいますが、内定後や入社後にその事実が発覚した場合、経歴詐称の問題に発展してしまうリスクがありますので、過去の経歴も体裁上しっかり記載した方がよいです。

10回転職できた要因を振り返って強みとなるスキル・経験を押し出す

全体の印象はこれまでお伝えしたポイントを踏まえ構成を整えるとして、記載する具体的な内容についてはどのようなポイントを意識すればよいか、この項目で説明したいと思います。

“転職回数が多いと企業からはネガティブに捉えられてしまう”という見方が一般的であり、それはエージェントの視点からみても誤りではありません。
転職回数が少ない人の方が企業が抱く懸念も小さく、書類選考などの通過率も高い傾向にあります。
このような話をすると「転職回数が10回も超えてくると転職は厳しいのか・・」と悲観的になってしまう方もいらっしゃるのですが、冷静に考えていただきたいのは、皆さまは裏を返すと「10回”も”転職ができている」ということです。

10回という数字のキリがいいのでそこに引っ張られてしまいがちですが、そもそも8回目や9回目といった段階の時点で転職市場においてで言えばかなり転職回数が多い部類に入ります。
それでも実際に採用してくれた企業があるわけですので、転職回数の懸念を払拭するだけの強みや価値が皆さまには必ずあるはずです。
それが一体何なのかということを、しっかりと振り返り整理しましょう。
自分だけで振り返るのが難しいという場合は、転職エージェントを活用してもよいでしょう。
これまでの経歴を踏まえ、強みやアピールポイントを客観的にアドバイスしてもらえるはずです。

おそらくお人柄や印象といった要素もあるとは思いますが、転職回数への企業懸念を払拭してきたのは、主に何らかのスキルや経験、知見といった部分だと想定されます。
このスキルや経験を抽出し、職務経歴書にわかりやすく記載できると、印象面でも内容面でも質の高い職務経歴書に仕上がるはずです。

転職回数のフォローよりも「長期就労の覚悟」と「強みのアピール」を徹底

転職回数が多くなってくると「どうやって企業の印象が悪くならないようにフォローしよう・・」という悩みが出てくるかと思います。
ただし、10回を超えているような場合は、もはやその点にフォローを入れることはかなり難しいと言わざるを得ません。
企業都合で退職を余儀なくされてしまった時もあったかもしれませんが、10回の転職が全て企業都合だったというのは無理があると思いますし、何より「他責」な印象を企業に与えてしまいむしろマイナスアピールになってしまう可能性が高いです。

転職回数が多いことに無理やりフォローを入れるよりも、転職回数がここまでかさんでしまったことをしっかり受け入れ、自分自身の中で内省しているという伝え方の方がむしろ印象は担保できるはずです。

その上で「今回の転職を最後にしようと考えている」「次の会社で長く腰を据えて働く覚悟がある」など長期的に就労する強い覚悟を企業には伝え、加えて前の項目でもお伝えしたように数々の企業で評価されてきたスキル・経験をしっかりアピールするようにしましょう。

経験を評価してくれる企業をピンポイントで探しましょう

ここまで職務経歴書のポイントや企業の印象面に対する対応など、いくつかアドバイスを記載させていただきました。
ただやはり企業側が抱く印象としては、基本的に厳しいことが多いと想定されます。

そのような状況の中でぜひスタンスとして意識いただきたいのは、選考通過や内定を複数社から得ることを目的にするのではなく、あくまで「自分にあった(=自分の経験を評価してくれる)企業をピンポイントで探しに行く」というものです。
転職回数が多い場合、特に書類選考でかなり厳しい結果が続いてしまう可能性がありますが、そのような結果に一喜一憂することなく、「自分にあった1社から内定が獲得できればOK」という心持ちで継続的にエントリーをしていきましょう。

複数内定を獲得したとしても、結局入社できる企業は1社です。志望度合が微妙な企業から複数内定をもらうより、自分自身にマッチした納得の1社から内定をもらった方が、間違いなく転職活動としては成功と言えるでしょう。

たくさん書類通過することや、たくさん内定を獲得することが転職活動のゴールではありません。
1社でも入社後の活躍や定着が見込める自分にマッチした企業から内定を得られれば、納得感のある転職活動になるはずですので、特に転職回数が多く活動が難航してしまっている時にはこの気持ちをブラさず持ち続けていただければと思います。

まとめ

今回は転職回数が10回あるいはそれ以上の方向けに、職務経歴書を作成する場合のポイントや、選考や活動における意識についてお話させていただきました。
世間一般では転職回数が多いこと自体あまりよい印象で語られることはないですが、記事内でも述べたように、転職回数が多いというのは裏を返すとそれだけ転職できるスキルを保有しているということでもあります。
過去を変えることはできませんが、振り返ることはできますので、自分がこれまで評価してもらえたポイントとは一体何だったのかを整理し、それを企業にアピールし続けましょう。
長期的に就労できる会社から良いご縁がいただけるよう、ぜひ今回記載した各種ポイントを参考の上、頑張ってください。

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