【無職の期間は何をすべき?】転職に向けて無職期間に最優先でやることとは

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こんにちは。ペーすけです。

人材系企業2社で約5年間
トータル数百名以上の方の転職支援をサポートしてきました。
自身の転職経験も踏まえ、現在転職活動中の方はもちろん、転職を検討されている方、将来的な転職に備え情報収集中の方にとって、役立つ情報を発信します。

転職活動をする場合は、会社に在籍しながら活動をされる方が多いかと思います。
ただ、業務が忙しすぎて活動の為の時間が確保できなかったり、何らかの理由で一刻も早く退職をしたい場合などは、先に会社を辞めた上で、転職活動をしていく方も少なくないでしょう。

会社を辞めて無職の期間になった時、せっかく時間に余裕もあるし、何か転職に向けてできることはないかと考える方もいるのではないでしょうか。

  • 無職期間中にやっておいた方がいいことは?
  • 取得しておいた方がいい資格はある?
  • どれぐらい無職でいても大丈夫?

今回は転職のプロであるエージェントの立場から、無職の期間中に考えるべきことやとるべき対応について、お話できればと思います。

まず何よりも転職活動を早々に開始すべき理由

まず大前提としてお伝えしたいのは、前の会社を退職して無職期間となった今、何よりも優先して取り組まなければいけないのは、資格取得でもなく、何かの勉強でもなく、スクールに通うことでもなく、「転職活動を始めること」です。
当たり前のように聞こえるかもしれませんが、この認識が持てないまま、無職の期間を過ごしてしまう方が意外と多いです。
ここではまず転職活動を始めることの重要性を3つのポイントからお伝えします。

無職期間の長期化は企業の印象も悪化させる為

会社に在籍しながら転職活動を進め、内定を獲得してから退職をする方が一般的には多いですが、今回のテーマにもある通り先に会社を辞めてから転職活動をする方も少なくありません。
ただそのような方々に常々お伝えしているのが、「無職の期間が一日でも短いうちに活動を前に進めましょう」ということです。
世の中で思われているより、企業の無職期間に対するネガティブ印象は大きいものがあります。
もちろん理由次第ではありますが、いずれにせよ期間が長期化することで選考上のメリットが生まれることはありません。

転職成功に向けて色々な勉強や準備を済ませ、いざ活動開始!というタイミングで既に無職期間が半年以上経過してしまってました・・というような状況になってしまうと、そもそもこの無職期間が原因で書類選考が通過しにくくなってしまうといったリスクが発生してしまいます。

転職は焦ってするべきではありませんが、特に無職期間中の方は、内定獲得までのスピードは少し意識した方がよいでしょう。
【内定獲得まではスピーディに、最終的な転職判断は慎重に。】が鉄則です。

求人へ応募するまでの準備に想像以上の時間がかかる為

そろそろ転職活動を開始しようと思い立ってから、実際求人にエントリーするまで、どれぐらいの期間がかかるかイメージできていますでしょうか?
転職の経験がある方は何となく必要な対応やスケジュール感もイメージがあるかと思いますが、初めて転職活動に取り組む方は、おそらく必要書類の準備や応募先の選定に想像以上の時間がかかってしまう可能性があります。
求人には思い立ってすぐ応募できるものではありません。
追って記載もしますが、履歴書や職務経歴書といった最低限必要な書類を用意するだけでも、思った以上に時間がかかります。
特に職務経歴書は転職経験の無い方にとって初めて作成する書類だと思いますので、慣れない作業になりますし、この職務経歴書が書類選考において非常に重要な要素となりますので、いい加減に仕上げることもできません。

また、必要書類を仕上げた後、応募求人を選定するにも思いのほか時間がかかってしまうことを予め想定しておくべきです。
企業のことを調べたり、募集ポジションの内容にも目を通さなければなりません。

転職の経験が無い方は自分で調べておく他に、転職エージェントなどに登録や面談だけでもしておいて、一体何が必要でどのような流れで転職活動が進むものなのか、事前に把握しておくことをおすすめします。

資格取得や勉強は転職活動をしながらでもできる為

自分自身の転職の可能性を広げる為に資格を取得したり、何かの勉強をすることは前提として非常に素晴らしいことです。
ただそれらのような取り組みと転職活動を切り分けて行う必要はありません。
転職活動に費やさなければいけない時間は限られますし、昨今は面接もオンライン面接が主流となり、選考の度に移動が発生することも少なくなりました。
自宅にいながら面接も含むほとんどの選考フローが進められる為、転職活動以外のことに費やす時間も比較的コントロールしやすいはずです。
どうしても取得したい資格があったり、勉強したいことがあるのであれば、転職活動と並行して進めるようにしましょう。

またそもそもの前提として、自分自身が応募したい求人や入社したい企業に、その資格や勉強が果たして必須なのかも冷静に検討すべきです。
資格を取得するのも、スクールに通うのも、大抵の方が「転職に役立てる為」といった目的から検討されているはずです。
まずは自分の希望する転職先がそもそも何を求めているのか、把握してからでも遅くはないはずです。
自分自身の応募していきたい求人の要件を確認した上で、特定の資格が求められることがわかった場合は、その時点で資格取得までのスケジュール感を鑑みた上で取得を目指すようにしましょう。

キャリアチェンジを目指す場合は専門スキルや技術の習得を検討

これまでの仕事とは全く別の職種にチャレンジしていく、いわゆるキャリアチェンジの転職を目指す方もいらっしゃるかと思います。
そのような場合は新たな職種にチャレンジする意欲と、最低限の基本知識や技術の保有をアピールする必要がある為、該当の資格取得や専門スクールでのスキル習得といったことも積極的に検討する必要があると思います。
例えばITエンジニアやwebデザイナーなどは、昨今キャリアチェンジ先としても人気な職種であり、スクールなり自己研鑽なりで最低限の技術的な知見を習得しておくべき代表例でしょう。
全くの未経験職種にチャレンジしていく場合は、応募をしていく前に一定の準備が必要になります。

転職活動において最低限必要な対応

現在無職期間中の方の中で、特に初めて転職活動に臨む方向けに最低限必要な対応を説明しておきます。
最低でもこれぐらいの準備が必要になるということだけでも、予め頭に入れて、無職期間も戦略的に過ごすようにしましょう。
以下の内容を踏まえ、自分だけで準備や対応したりするのは大変そうだと感じた方は、まずは転職エージェントに登録して相談してみることをおすすめします。
複数のエージェントに話を聞いて情報収集のみ行った上で、結果的にエージェントは利用せず自分自身で活動を進めるといった判断でも問題はない為、自分の目的に合わせエージェントを有効活用しましょう。

必要書類の作成

主に「履歴書」「職務経歴書」2点の書類が必要になります。
※転職エージェントを利用する場合は、履歴書の代わりにエージェント専用のフォーマットを利用する場合もあります。

履歴書はアルバイトなどで作成した方も多いかと思いますが、職務経歴書は初めて作成する方にとってイメージのしにくいものだと思います。
中途採用の書類選考において、この職務経歴書は非常に重要なものとなります。
こちらの記事で履歴書・職務経歴書の記載ポイントと、サンプルをダウンロードできるURLをまとめているので、ぜひ参照してみてください。

応募求人の選定と調査

書類を作成した後、応募求人を決める上で、求人票のチェックはもちろん、該当企業の調査をする場合もあるかと思います。
元々知っている企業や応募を決めていた企業であればそこまで丹念なチェックは不要かもしれませんが、求人をみて初めて知った企業や意外と詳細を知らなかった企業の場合は、HPや採用ページを確認したり、口コミサイトをみてみたり、いくつか事前に情報を収集した上で、応募するかどうかの判断をしていく形になるでしょう。

オンライン面接や面談の準備

先ほどもお伝えしましたが、昨今の中途採用面接はオンライン面接が主流となってきています。
もし自宅にパソコンが無いという方がいらっしゃれば、パソコンの用意も必要ですし、オンライン面接も企業によって使用するツールが異なる為、ZoomやTeamsなど代表的なツールについては予めインストールしておかなければなりません。
スマートフォンで面接の対応をすることも可能ではありますが、画面が小さい為面接官の表情が読み取りにくく、あまりおすすめはしません。
もちろんこのような機器的な面接準備に加え、面接内容における対策・準備も発生してきます。
面接直前になってバタバタしてしまわないよう、予め最低限の準備はしておく方がよいでしょう。

最大でも3ヶ月以内の内定獲得を目安に活動を進める

冒頭の項目で、無職期間の長期化による企業印象悪化のリスクをお伝えしましたが、ではどれぐらいの無職期間であれば問題ないのかという点が気になる方も多いと思います。
もちろんこれには決まった期間などというものはなく、なるべく無職の期間は短いうちの方がよいという考え方が前提となりますが、私の経験則からあえて目安を算出するとすれば、長くても退職から3ヶ月以内に内定の獲得を目指すべきだと考えています。
無職期間の長期化によってまず起こり得るのが、書類選考の通過率悪化という状況です。
退職後1ヶ月以内程度であれば、まだ退職して間もないタイミングということもあり、現職在職中の方と比べてもそこまで書類選考に影響は出てこない印象ですが、これが2ヶ月〜3ヶ月以降となってくると徐々に書類選考にネガティブな影響が出始める傾向があります。
もちろんその方の保有するスキルや経験、そして応募先の企業によってこの傾向は異なりますが、全体感として認識しておくべき感覚でしょう。
このような傾向を踏まえると、無職の許容期間も3ヶ月以内を1つの目安にすることで、意図せず長期化してしまうことを防げるはずです。

こちらの記事でも離職中の転職活動について注意すべきポイントをまとめていますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

ただここで念の為お伝えしておきたいのは、3ヶ月以内に”転職”ではなく、”内定の獲得”を目指すべきという点です。
前の項目でお話もしたように、焦って転職先を決めることは避けた方がよいです。ですので、3ヶ月以内に内定を獲得したからといって、必ずそこに転職をしなければならないというわけでは決してありません。
ただそもそもこの判断は、”内定”というものがあって初めて取れる選択です。
3ヶ月以内に転職”も”できる状態をまずは目指せると、それ以降も活動を継続するか否かも含め、納得感のある判断が下せるはずです。

まとめ

今回は、先に会社を退職してこれから転職活動を検討している方向けに、無職期間中取り組むべき点についてお話をさせていただきました。
少しお尻を叩いてしまうような内容になってしまったかもしれませんが、遅かれ早かれ転職活動をすることを念頭に置いているのであれば、企業から自分がどう見られるのかという実態を正しく把握しておく必要があります。
その期間どういう理由で何をしていたか次第ではありますが、基本的には無職期間が長引くことで、企業からの印象はネガティブな方向に働く可能性が高いです。
極論、後から転職活動を一旦停止することもできますので、資格の取得や勉強は並行して取り組みつつ、まずは転職活動の一歩を踏み出してみましょう。

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