人間関係を理由に転職ってネガティブ?企業の印象と面接準備のポイント

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こんにちは。ペーすけです。

人材系企業2社で約5年間
トータル数百名以上の方の転職支援をサポートしてきました。
自身の転職経験も踏まえ、現在転職活動中の方はもちろん、転職を検討されている方、将来的な転職に備え情報収集中の方にとって、役立つ情報を発信します。

仕事をする上で避けては通れないのが、周囲の同僚や上司との人間関係の構築。
昨今はあらゆるインターネットビジネスが普及し、やろうと思えば自分1人でお金を稼ぐような仕事も無くはないですが、それでもまだまだ大なり小なり何らかの組織に属して、誰かと関わりながら仕事をする形が一般的です。

そのような中で、人間関係が起因しての悩み・トラブルが発生するのはある意味自然なことなのかもしれません。
ただ当事者からすれば、日々に大きなストレスが生じ、場合によっては心身に影響が出てしまうというようなことも起こりかねません。

この状況を何とか改善して気持ちよく働きたいと考え、転職を検討する方も多いのではないでしょうか。

ただ人間関係を転職の理由にするということに、若干の不安を覚える部分もありますよね。

  • 人間関係を理由に転職する人って実際どれぐらいいるんだろう?
  • 人間関係を理由にした転職って企業からはどう思われるの?
  • 人間関係の転職理由は面接でどう伝えればいいんだろう?

今回はそのような不安や悩みに対して、日々転職エージェントという立場で相談を受ける私からお伝えできるアドバイスをご紹介します。

1.人間関係を理由にした転職相談のケース 3選

人間関係に何らかの問題や悩みがあって、転職の相談に来られる方は非常に多いです。
それだけが理由というわけで無くても、いくつかの転職に至る要因の中に、そのような理由が高い確率で含まれているというそんな印象です。
では実際にどのようなケースが多いのか、この項目では3つ挙げたいと思います。

社長や上司からのパワハラ

人間関係に関する転職理由で多いのが、いわゆる「パワハラ」に関するもの。
私自身は周囲に恵まれ、社会人になってそのような状況に陥ってしまったことは幸いにも無いのですが、日々転職の相談を受けていると想像以上にパワハラに関して悩みを持つ方が多く、中には既にそれが理由で会社を退職してしまった方もいらっしゃいます。
パワハラは精神面への影響も非常に大きく、場合によっては体調面に影響を及ぼしてしまうこともあると思いますので、限界になってしまうような状況に陥る前に、転職含めその場から離れることを検討してください。

パワハラが理由で転職を検討している、あるいは既に退職してしまったという方はぜひこちらの記事も併せてご覧ください。

このような経緯があって活動をする場合のポイントをまとめています。

所属する社員の雰囲気が合わない

社風とも言い換えられるかもしれませんが、パワハラほど何か酷い目にあっているというわけではないものの、一緒に働く社員の雰囲気やキャラクターが自分とはマッチしないというケースも多いかと思います。

  • 飲みにケーションを大事にする文化で、上司や同僚からの誘いを断りにくい雰囲気がある。
  • 会社の納会が毎月あって出し物で盛り上がる雰囲気が合わない。毎回何か出し物をやらないといけないのも嫌。
  • 社員同士の繋がりが希薄でコミュニケーションの頻度も少なく機械的な雰囲気に馴染めない。

どのような雰囲気が自分に合うかは人それぞれですので、何が正解というものではないですが、このような要素は1つ1つのシチュエーションとしては小さい一方、チリツモで毎日積み重なりいつの間にか大きなストレスになっているといったことも多いと思います。

長期的に働く上ではこのようなミスマッチが意外と大きく影響してくることもあるかもしれません。
ある程度割り切れる方は良いと思いますが、働く上でこういったミスマッチの影響が結構大きい方は転職という選択も検討すべきかもしれません。

周囲の社員のレベルが高すぎるor低すぎる

意外と多いのが、同僚や上司のビジネスレベルが高すぎてついていけず苦しいと言った理由、あとは逆に周囲のビジネスレベルが低くて自分の成長やスキルアップにつながらないのが不満といった理由です。
前者の理由については成績や数字が見えやすい営業職の方に多そうなイメージかもしれませんが、技術力やインプット力が如実に現れるエンジニア職の方でも実はよく聞く理由だったりします。
仕事しているとどうしても周囲と比較してしまう、あるいは比較されてしまうシチュエーションも多いですので、比較のポイントがわかりやすい仕事はこういった悩みや苦労が特に出てきやすいですよね。

また後者のような理由については、「終身雇用」「年功序列」といった日本型の雇用文化が崩壊してきている昨今において、自分自身の市場価値やスキルレベルを高められる環境で働きたいという方が非常に増えてきていることもあり、以前と比べてもご相談いただくケースが多いように感じます。
ただ面接では伝え方を気をつけないと、企業から悪い意味で「尖ってる」印象を抱かれかねないので、注意しましょう。

2.人間関係を転職理由にした時の企業の印象とその理由

ここまでは人間関係を理由にした転職検討のケースをいくつか紹介してきましたが、ではそのような転職理由を企業は実際どう感じているのか、本項目でお伝えしていければと思います。

まず結論から言うと、人間関係を理由にした転職に対して、企業はネガティブな印象を抱くことがほとんどです。
もちろん酷いパワハラのようなケースは例外的に「それは確かに仕方がないね」と納得してもらえる場合もありますが、基本的には企業はあまり良い印象は持ちません。

人間関係の悩みに起因した転職を企業が嫌がるのはなぜか、それは「人間関係の悩みは環境を変えても根本的に解決するものではない為」です。
転職で新しい環境に身を置き、入社時点では自分と合う人ばかりが周りにいる環境に巡り会えたとしても、同僚・上司が異動で変わったり、自分自身が異動で別部署に移ったり、あるいは中途入社で全く別の会社から新しい上司がつく可能性もあります。
そのような変化の中で、自分と性格や雰囲気が合わない人と一緒に仕事をしなければならないケースはどうしても生じてくるでしょう。
企業はスキルや経験が即戦力で活かせる方かどうかという観点はもちろん評価しますが、それ以前に大前提として転職理由に納得感があるか、転職理由と志望動機に一貫性があるか、と言う観点を最も重要視します。
その観点で言えば、企業からすると、人間関係の転職理由は自分たちの会社に入ってもらったとしても必ず解決できると保証できるものではないでしょうし、むしろ変化に柔軟に対応できない方なんだろうという印象すら与えかねません。

転職の理由は人それぞれですので、自分自身の本音の転職軸として人間関係にまつわるものを今回は解決するんだと設定することは決して悪いことではありません。
ただ、殊中途採用の”選考”においては、企業にはこのような印象を持たれてしまうということを事前に認識しておけると、準備や戦い方が変わってくるはずです。

3.人間関係が転職理由の場合の面接準備

前項目でお伝えしたように、基本的に企業側としては、人間関係への不満で転職をすることに対してネガティブな印象を抱きます。
”選考”を意識するのであれば、人間関係における問題を転職で解決したいというニュアンスのことを面接の場で伝えるのは避けるべきです。
ただ何度もお伝えしますが、それを自分自身の中で転職の軸として据えること自体は全く問題ありません。
戦略的に選考を通過する為には、それは表に出さない方がベターであるということです。

なので、転職を検討するきっかけが人間関係に付随する何らかの理由であったとしても、面接の準備段階になったらその要素以外に転職で解決したいことがないかをしっかりと洗い出しましょう。
そこで洗い出した人間関係以外の要素を、転職理由として面接では説明した方が良いかとは思います。
ただし、面接であることや企業の印象を意識し過ぎて、嘘をついたり思ってもいないことを述べるのは絶対にやめましょう。
先ほどもお伝えした通り、中途採用の面接において「転職理由」は肝となる項目です。
ここが曖昧な内容だったり、深く突っ込まれても答えられないと、自分自身の首を締めることとなってしまい、その面接全体の印象に影響しかねませんので、注意しましょう。

まとめ

今回は人間関係に関する理由で転職を検討する場合に、意識すべきポイントをいくつかお伝えしました。
環境が変わってもなかなか解決できることではないかもしれませんが、一方でそのような状況に長く身を置き続け、パフォーマンスにネガティブな影響が出てきてしまったら、自分自身の今後のキャリアにおいても無駄な時間になってしまいかねません。
選考は企業側からの見え方を意識の上対策するとして、現職での解決が見込めなそうであれば転職という選択も考えて良いのではないでしょうか。

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