【入社1年未満で辞めても転職可能?】短期退職の転職で意識すべきポイント

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asian businesswoman sitting in office, looking tired.

こんにちは。ペーすけです。

人材系企業2社で約5年間
トータル数百名以上の方の転職支援をサポートしてきました。
自身の転職経験も踏まえ、現在転職活動中の方はもちろん、転職を検討されている方、将来的な転職に備え情報収集中の方にとって、役立つ情報を発信します。
自分にマッチした会社だと思って入社してみたら、事前に聞いていた話と色々違う部分が出てきてたりして、「まだ転職して1年も経ってないけどもう辞めたい・・」なんて思ってしまうこともあると思います。
本来はこのような状況になってしまわないよう転職先の判断は慎重にしていくべきですが、いざ入社してみないとわからないこともあるのも事実です。
1年という期間がよく一つの区切りとして挙げられますが、やはり期間としては短い部類に入ってしまう為、色々な不安が募ってくることもあるでしょう。

  • 1年未満で退職しても転職ってできる?
  • 入社して1年未満だと転職には不利?
  • 何年ぐらい経ったら転職しても良い?
  • 企業の印象を良くする方法は?

今回は入社して1年未満などの、短期で転職を検討している方向けの注意点や意識すべきポイントをお話します。

入社して1年未満で退職しても転職は可能

まず結論から申し上げると、転職して1年未満で辞めてしまったとしても、転職は可能です。
実際、私も転職エージェントの立場でまだ在籍1年未満の方や、既に1年未満で退職済みの方を転職支援したことも何度もあります。
ただ「じゃあ在籍期間は転職にはあまり関係ないのか!」と思ってしまうのは誤りです。
転職することや内定を獲得すること自体は十分可能ですが、そこに至るまでのプロセスはやはり簡単な道ではありません。
短期退職での転職活動をする方は以下に記載するような注意点や工夫をぜひ意識して、活動を進めてみてください。

1年未満で退職した場合の注意ポイント

在籍1年未満など短期退職となる場合、いくつか注意や認識をしておかなければいけない点があります。
ここをしっかりと踏まえず、「まぁ何とかなるだろう」と甘い認識で活動を進めてしまうと、活動の長期化やなかなか内定が獲得できないと言ったような状況に陥ってしまう可能性が高くなるので、まずは以下のような点をしっかり認識してください。

企業の印象は率直に厳しいということを認識する

「やっぱりか・・」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、1年未満などの短い期間で転職を検討している、あるいは会社を退職済みいう方に対して、企業の見方は率直に厳しいものがあります。
企業は当然ですが、自社において長く定着し活躍し続けてくれる人材を採用したいと考えます。
その点、短い期間で会社を退職しようとしている方、あるいは既に退職してしまっている方に対しては「定着性」の観点でどうしても懸念を感じてしまうという場合が多いです。
「いやいや、次の会社こそは長く働くつもりだから自分は大丈夫!」と思う方がほとんどだとは思うのですが、残念ながら書類選考でその”気持ち”が伝わることはありません。
企業は書類に記載された在籍期間から「ウチの会社に入ってもまたすぐ辞めてしまうのでは・・」という懸念を抱き、同年代で同じレベルの経験・スキルを持った方が他にいれば、そちらの方を面接に通すでしょう。
ですので、短期での転職になる方の場合は、特に書類選考に影響が出てしまうケースが多いです。

ただ、そもそもこの企業からの視点をしっかり認識できているか否かで、活動においてとるべき対策やスタンスも変わってくるはずですので、まずは”企業からはそう見られてしまうもの”という認識を自己認知することが重要です。

年齢が高いほど短期での退職の印象はネガティブになる傾向

また短期での退職については、20代などの若手よりも、30代、40代と年齢を重ねていくに連れてネガティブな印象になってしまう傾向があります。
やはり20代のうちはまだ社会人経験がそもそも少なく、転職に失敗してしまったとしても企業としては許容できる印象があるのかもしれません。
新しい環境に適応しやすい柔軟性もやはり若い世代の方が感じやすいというのもあるでしょう。

一方で年齢を重ねてくると、若い世代と比べて企業はより定着性に懸念を感じやすくなります。
どうしても歳を重ねると考え方や思考が固くなってしまう場合が多い為、企業としても入社後しっかり新しい環境や文化に順応できるかという点で不安を感じやすい部分があると思いますし、転職を検討している理由や退職してしまった理由次第ではありますが、若い世代に比べて”考えが浅い”という印象がつきやすい傾向もあります。

短期間での退職を繰り返さないようしっかりと企業を比較する

短期での退職が1回目であれば、まだ失敗の範囲で許容してもらえる可能性もありますが、絶対に避けなければいけないのは短期での退職が続いてしまうことです。
複数回に渡って短期退職が続いてしまうと、企業としても「何回同じことをするんだろう」と感じてしまわざるを得ません。
書類選考においても、かなり苦戦してしまう可能性が高くなってしまいます。
もしまた転職活動をするとなった際に不利になってしまわないよう、しっかりと次の転職先では一定の期間定着して働けるように、複数の企業をしっかりと比較検討して最終的な転職先を決定することをおすすめします。
転職活動は肉体的にも精神的にも負荷がかかるものですので、「まぁこの会社でいいか」などと思ってしまいがちです。
ただしっかり比較しないまま転職してしまうと、本当に納得感のある決断というのは難しいでしょう。
また、入社後少しでもミスマッチな部分が合った時に「もっと他に良い会社があったんじゃないか」と自分に言い訳をしてしまって、すぐに会社を辞めてしまうといったような負のスパイラルに陥りやすくなります。
入社した会社で多少イレギュラーなことが発生しても、しっかりそこで踏ん張って頑張る為の”覚悟感”を自分の中で醸成する上でも、「ここまで色々な会社を受けてみた上での判断だから大丈夫」と思えるまでしっかり複数の企業を比較して活動を進めましょう。

1年未満で退職した場合の企業印象を回復させるポイント3選

短期での転職は企業から厳しい目で見られてしまうことは認識したものの、じゃあその懸念を払拭できる方法や対策はないのか。
この項目ではそのような観点で工夫できるポイントを説明します。

1.1年未満の退職が決して良いことではないという内省・認識を伝える

面接では「転職理由」が問われることが一般的です。
1年未満など短期で転職を検討している方や退職済みの方でよく陥ってしまうのが、この転職理由の質問で、何とか印象を良く見せようと事実と異なることを言ってしまったり、会社に全面的な非があるような伝え方をしてしまったりすることで、さらに企業の印象を悪くしてしまうケースです。
事実として会社側に非があることも当然あると思いますが、面接において「短い期間で辞めるのは自分のせいではない」という印象があまりに強く押し出されてしまうと、企業は”他責”な印象を抱くようになってしまいます。

そのような中、意外と大事になってくるのが、「自分自身も、短い期間で転職をすることは決して良いこととは思っていない」という認識を、そのまま企業に伝えることです。
加えて「今の会社で今回のようなミスマッチが発生してしまったのは、自分にも●●といった要因があると感じています」という内省が伝えられるとより良いと思います。
企業からすれば、自分たちの会社で長く働いてくれるのであれば問題ないわけです。
まず短期間で転職をすることになっているという事実をしっかりと受け入れ、同じようなことが起きないように冷静に要因を振り返ることができている人に対しては、企業も「この方なら大丈夫だろう」という印象を抱きやすくなります。

変に偽ったり誤魔化したりするのではなく、また同じことを繰り返さないよう自分なりにこの事実をどう受け止め、そして改善しようと考えているのかという部分をしっかりと企業に伝えるようにしましょう。

2.貢献できる経験・スキルを具体的にアピールする

今の会社を1年未満で辞めてしまうとしても、それ以前の会社で培ってきた自身のスキルや経験が無くなってしまうわけではありません。
在籍期間が多少短くても、やはり企業からすると貴重な経験やスキルを持った方は魅力的に映ります。
もちろん印象面での補完は大事ですが、応募ポジションに対して自身が保有する経験・スキルがどのような活用できると考えているのか、具体的にイメージをしてしっかり企業にアピールをしましょう。
この経験・スキルのアピールで、印象面の多少のマイナスも覆すことができる可能性があるのが、中途採用ともいえます。
他のライバルよりも、この経験・スキル軸でのアピールを強化することで、選考の通過確率を高めましょう。

3.長期的に就労する意欲があるということをしっかりと伝える

面接官も機械ではなく人ですので、候補者の意欲や熱意で印象や評価が変わることもしばしばあります。
中途採用を受ける方で意外と多いのが、プライドなのか恥ずかしさなのかわかりませんが、自分の意欲を口に出して伝えないという人です。

  • まぁわざわざ言わなくてもわかってくれるだろう
  • 気持ちなんて伝えなくても自分の経験さえ見てくれれば受かるだろう
  • 中途採用で気持ちとか意欲なんてそこまで重要じゃないだろう

もしこのように思っている方がいらっしゃたら、非常にもったいないことをしていると思いますし、その考えや判断は誤りだと言わざるを得ません。
企業は候補者の意欲や気持ち、熱意を非常に重要視しています。

短期退職における印象回復についても同じ話で、「次の会社では長期的に就労していく強い気持ちがあります」「今回の転職活動を最後にすべく覚悟を持って活動しています」など、また短い期間で会社を辞めてしまうようなことはないという気持ちをしっかりと口に出す必要があります。
何度もお伝えしますが、意欲や気持ちは企業側の評価において非常に重要な要素となりますが、それは口に出さないと企業には伝わりません。

不要なプライドなどは捨て、自分の考えや気持ち、覚悟をしっかりと口に出してアピールをしましょう。

まとめ

今回は1年未満など短い在籍期間で転職を検討している方向けに、予め認識しておくべき点や活動における注意点をお話しました。
自分にとって100点満点の企業はこの世に存在しないと思います。故にどれだけ入社前に確認や注意をしていても、いざ転職してみたらミスマッチな部分が出てきてしまって、入社間もないタイミングで辞めたくなってしまうというケースは誰しもが起こり得るでしょう。
重要なのはそのような失敗をを繰り返さないことです。
なぜ短い期間で転職せざるを得なくなったのか、外的な要因(会社や環境)と内的な要因(自身)をしっかりと切り分けて見つめ直し、内的な要因はしっかり対策や改善をして、しっかり腰を据えて長く働ける会社を見つけましょう。

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