【転職で業界を変えたい!】別業界へ転職する為に知っておくべきポイント

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こんにちは。ペーすけです。

人材系企業2社で約5年間
トータル数百名以上の方の転職支援をサポートしてきました。
自身の転職経験も踏まえ、現在転職活動中の方はもちろん、転職を検討されている方、将来的な転職に備え情報収集中の方にとって、役立つ情報を発信します。
せっかく転職をするなら今の業界とは別の業界で、新しい経験を積んでみたいと思う方も多いのではないでしょうか。
ただ全く未経験の業界に転職なんてできるのかと不安に思いますよね。

  • 未経験で業界を変える転職は可能?
  • 別業界への転職は何歳までならいける?
  • 別業界への転職において必要なことは?

今回は別業界への転職を目指す上で認識しておくべきことや、意識すべきポイントを説明します。

未経験で”業界”を変える転職は十分可能

まず、そもそも今自分が働いている業界と別の業界に転職することなどできるのかという点ですが、”業界”を変える転職は十分可能性があります。
もちろん年齢を重ねれば重ねるほど、その難易度自体は上がっていきますが、それは業界を変える転職に限らない話です。

業界を変える転職は十分可能とお話しましたが、これは”職種”を変えない、あるいは今の職種で培った経験を活かすという前提になります。
イメージが湧く方も多いかとは思いますが、重要な部分ですので、次の項目で転職活動における”業界”と”職種”の考え方、捉え方を説明したいと思います。

ちなみによく「キャリアチェンジ」という言葉を転職活動の中で耳にすることも多いと思いますが、キャリアチェンジというのは”業界”も”職種”もガラッと両方変える、完全未経験の転職を目指すことを意味することが多いです。
キャリアチェンジの転職に関する話はまた別の記事で今後お話できればと考えています。

転職で意識したい「業界」と「職種」の捉え方

まず”業界”と”職種”がどのような棲み分けになるのかという点ですが、例えば以下のようなイメージです。
あえて言語化する必要もない話かもしれませんが、この後の説明をより深く理解いただく為に一旦記載します。

  • 業界・・・製造業界(メーカー)、小売業界、IT業界、金融業界等々
  • 職種・・・営業(有形・無形)、エンジニア、マーケティング、人事、経理、広報等々

転職、いわゆる中途採用は「即戦力」としての採用が中心です。
「即戦力」というのはつまり、入社後業務にすぐ活用できる知見やスキルを保有しているかどうかというレベルの要件になります。

業界特有の知見ももちろん重要ですし、保有しているに越したことはありませんが、業務に直接的に活用されるのは募集”職種”の経験有無です。
例えば、営業職の求人であれば営業経験の有無、エンジニア職の求人であればエンジニア経験の有無、人事職の求人であれば人事経験の有無が大前提の必須要件になることが多いのは、皆様もすぐイメージいただけると思います。
業界的な知見はあくまで”歓迎要件”や”尚可要件”としてプラスアルファあったら良いという要素で求人票に記載されることが多いです。(もちろん必須要件に業界経験が記載された求人もあります)

つまり経験値に対する評価の優先順位としては、「職種経験>業界経験」という捉え方が基本であり、まず職種経験の有無、あるいは職種経験を何らか活用できるかといった点が重要であるということを念頭に置かねばなりません。

上記を踏まえると”職種”を変えるような転職は、別業界はもちろん、同業界内で目指すとしても非常に難易度が高いです。
IT業界内で営業をやっていた方が、同じIT業界だからといって急に未経験でエンジニアをやりたいといっても、気持ちや意欲だけでは受からないでしょう。
営業職から営業職の転職においてでいっても、有形商材の営業から、無形商材の営業への職種チェンジでさえ、ハードルが高いのが実情です。

ただ裏を返せば、”職種”経験を活かせる余地が大きければ大きいほど、”業界”を変える転職は十分可能性が出てきます。

  • 金融業界で人事をやっていた方が、小売業界の人事に転職をする
  • 広告業界で営業をやっていた方が、インターネット業界の営業に転職をする
  • 玩具業界でマーケティングをやっていた方が、化粧品業界のマーケティングに転職をする

取り扱う商材や、toCかtoBかといった要素も大事になってきますが、基本的に職種を維持したまま、あるいは職種経験を活かしてという前提であれば、転職でチャレンジできる業界の幅は広がってきます。

職種経験を活かす前提での業界チェンジは30〜40代でも可能性あり

「別業界への転職が可能とはいっても、自分はもう40手前だし、、、」「どうせ20代ぐらいじゃないと実際企業は見てくれないでしょ・・」とご自身の年齢をネックに感じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、前の項目でお伝えしたような職種を維持したまま、あるいは職種経験を活用する前提での転職であれば、30代〜40代の方でも別業界への転職可能性は十分あり得ます。
確かに年齢を重ねるほど、特に書類選考の通過率などは厳しいものになってくる傾向はありますが、それは同業界内での転職活動でも同じことです。
(書類選考の通過率を高めたい方はぜひこちらの記事も参考にしてみてください。)

正直同じ業界だったら今の会社でいいし、どうせ転職するなら今と違う業界にいって新しい刺激を受けながら働きたいと思う方も多いと思いますので、転職活動をする際は幅広い業界を選択肢としてぜひ検討いただくことをオススメします。

現状職種経験の延長線上にある職種へのステップアップ転職は大いに可能性あり

業界を変えるのであれば職種は維持したままが前提というような話をここまでしてきましたが、現在の職種で培った経験の延長線上にあるような職種であれば、業界も職種も変えられる可能性があります。
例えば以下のような事例のイメージです。皆様の周辺にもこのような転職をされている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

  • コンサルティングファームのコンサルタントから、事業会社の経営企画職へ転職
  • 転職エージェントのアドバイザーから、事業会社の人事職へ転職
  • IT企業のSEから、コンサルティングファームのITコンサルタントへ転職
  • 広告代理店の営業職から、事業会社の広告宣伝・PR職へ転職

転職後に新しく身に付けなければいけないスキルはありつつ、これまでの職種で培ってきた大半の経験をそのまま活用していけるような場合は、上記の例のように少し違う畑の職種にチャレンジできる可能性も広がります。

別業界への転職において重要となる3つのポイント

職種を維持あるいは経験の延長戦であれば業界を変えることも可能とは言いつつ、未経験の領域にチャレンジすることには変わりありませんので、中途採用のハードルは高いです。
別業界への転職を実現する為にはどのような意識や工夫をする必要があるのか、本項目で紹介します。

職務経歴書で別業界でも活かせる汎用スキルの言語化

転職活動において最初の関門が書類選考ですが、業界を変える場合はこの書類選考からしっかりと企業側の目線を意識した工夫が必要になります。
書類選考において非常に重要になるのが、職務経歴書の内容です。
職務経歴書を特に何も意識せず、ただ経歴や業務内容をつらつら記載するだけの方がいらっしゃいますが、それだけの内容だと何のアピールにもなっていませんし、ライバルに合格を許してしまうでしょう。
職務経歴書はただこれまでの経歴や関わった業務をまとめるだけの書類ではなく、それらの経験を通じてどのようなスキル・知見を得たのかということをアピールする為の書類です。
別業界への転職を目指す場合は、このスキルや知見が、業界が変わっても通じるものであるということを応募先の企業に理解してもらう必要があります。つまり自身のスキルの汎用性を示さなければならないのです。

例えば営業職の方であれば、取り扱った製品やクライアントの種類、業務内容、そして達成した成果などは記載する方が多いのですが、「なぜ自分がその成果を上げることができたのか」「なぜ自分がその目標を達成することができたのか」といったプロセスを記載する方はほとんどいません。
同程度の成果だとしても、そこに至るプロセス、そしてそこで発揮された強みは人によって異なるはずです。
顧客との折衝力・グリップ力が非常に得意な方もいれば、様々なデータからどの顧客にどのタイミングでアクションをすれば効率的に成約へ結びつけられるかといった分析が得意な方もいるでしょう。
自分がなぜその結果を出せたのか、なぜその評価を得られたのかを紐解いていただくと、それが自分の強みであり、培ってきたスキルになるはずです。
それを職務経歴書に記載するようにしましょう。具体的に職務経歴書のどの位置にどのような表現で記載すればいいかなどがイメージ湧かない方は、一度転職エージェントに相談してみてください。エージェントのキャリアアドバイザーは毎日色々な求職者の職務経歴書を見て、通過しやすい方通過しにくい方どちらの職務経歴書の傾向も掴んでいます。
極端な話、職務経歴書のアドバイスの為だけに転職エージェントを活用しても全く問題はありません。うまくプロの知恵を借りながら転職活動を進められると非常に効率的です。

職務経歴書のサンプルがない方は、こちらの記事にダウンロードURLをまとめていますのでぜひ活用してください。

面接で適応力の高さを感じさせる柔軟性のアピール

業界が変わるわけなので、異なる環境にスムーズに適応できるかどうかといった部分も非常に重要な要素となります。
この辺りは書類選考というより、直接的なコミュニケーションが発生する面接でチェックがされるでしょう。
自分の役割を型にはめて決めすぎてしまったり、困難な状況に陥った時にうまく対処できなかったり、悪い意味でプライドが高く自身の弱みを客観視できていないような印象を与えてしまうと、環境が変わることに対して”柔軟性がない人”というような評価となってしまいがちです。

今までの経験がそのまま通用しない、あるいは全く知見のない業務やミッションに関わることも多分に予想される為、そういった状況に遭遇しても周囲をうまく頼ったり、巻き込んだりしながら、突破口を自らの手で開いていけるような人材であることをアピールできるとベストでしょう。
今の仕事において、規模の大小は問わず、上記のように自分自身の経験が通用しない状況だったけど上手く対応できたようなシチュエーションはなかったでしょうか。
そこで発揮できた自分自身の強みや工夫をしっかりアピールできると、企業としても環境変化に強い、適応力のある方だという評価になるでしょう。

面接で具体的にどのようなことが聞かれるか把握しておきたい、本番の面接に備えて面接の練習をしたい場合は、模擬面接を実施してくれる転職エージェントに相談するとよいでしょう。
マナーや話し方、そして内容などについて客観的なアドバイスがもらえるはずです。
知人や家族に協力をしてもらう、自分で自分の声を録音して聞いてみるといった方法もあるかと思いますが、エージェントにプロの意見を聞いてしまった方が問題の解決には近道かと思います。

年齢が1歳でも若いうちに転職活動をすること

ここまで書類選考や面接における重要なポイントをお伝えしてきましたが、何よりも意識しなければいけないのは、業界であれ職種であれ、未経験の余地が大きい方向性に転職を希望する場合は、年齢が1歳でも若いうちに活動をすべきということです。
年齢を重ねれば重ねるほど、前の項目でお伝えした環境の変化に対する適応力や柔軟性といった観点において、企業の見方は厳しくなります。
若い方に比べて、その業界・企業の慣習やビジネスのスピード感といったものに長年触れてきてしまっている為、企業がそのような印象を抱くのは当然です。

年齢ばっかりは自分でコントロールができません。ズルズルと何のアクションも起こさず年齢を重ねてしまい、コロナショックのような突発的な事象が発生した時に、自分の意思とは関係なく転職マーケットに強制的に放り出されてしまった結果、転職先がなかなか見つからず自分の納得するような待遇や環境で働けなくなってしまう方も実際いらっしゃいます。

特に転職経験が無い方などは、転職することにとても高いハードルを感じ、強烈な不安やリスクを抱いてしまう場合が多いのですが、そもそも内定すら無い中でそのような不安を抱くことにあまり意味はありません。
転職するかどうかを悩むのは、内定が手元にあって”転職もできる状態”になってからにした方が良いです。
内定を獲得して初めて、今の会社と内定先の会社を比べて、色々なメリットやリスクに魅力を感じたり不安を感じたりしながら、最終的に決断すればよいのです。

別の業界に転職できる可能性もチャンスの幅も、年齢が若いうちの方がやはり有利です。
転職するかどうかは最後に決断するとしても、特に別業界へのチャレンジを望む場合は、一歳でも若いうちに”転職活動”だけでもしてみることをオススメします。

転職活動に踏み切るかどうかもちょっと悩んでいて・・という方は転職エージェントでキャリアカウンセリングだけでも受けてみるとよいかと思います。
実際に可能性のある求人などをみるだけでも、気持ちや考えの整理に役立つはずです。

まとめ

今回は、現職とは異なる業界に転職していく上で必要な意識とポイントについてお話しました。
私自身も20代後半で業界を変えて、今の人材業界に転職をしてきている身ですので、異なる業界に転職をして新しい経験を積んでいきたいと思う方々の気持ちがすごくわかります。
その業界では右に出る者がいないぐらいの専門的なスキルを突き詰め、プロフェッショナルなキャリアを志向するのも素晴らしいですが、あらゆる業界で横断的に活用可能な経験・スキルを身につけ、業界を変えながらキャリアを構築していくような進み方も選択肢として面白いではないかと思います。
現職においても、そのような点を意識しながら日々の業務に取り組めるとキャリアの幅も広がってくるかもしれません。

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