こんにちは。ペーすけです。
人材系企業2社で約5年間
トータル数百名以上の方の転職支援をサポートしてきました。
自身の転職経験も踏まえ、現在転職活動中の方はもちろん、転職を検討されている方、将来的な転職に備え情報収集中の方にとって、役立つ情報を発信します。
転職の目的で最も多いのが年収アップ。
転職にはリスクがつきまとうことを考えると、年収は上げておきたいと思う人も多いはずです。
またご家族がいらっしゃる方の場合、年収がアップすればご家族の理解も得やすいといったことも、実際あるのではないでしょうか。
ただ転職活動が初めての方や、これまでの転職では特に年収交渉をしてこなかったという方々にとっては、年収交渉ってそもそもどうやってすればいいの?というお気持ちが一般的でしょう。
- 実際年収交渉が叶う可能性ってどれくらい?
- 年収の交渉はどのタイミングで実施すべき?
- ぶっちゃけ企業の印象ってどう?
- 年収交渉を成功させるポイントは?
今回は年収交渉を取り巻く不明点や成功確率を高めるポイントについて、お話します。
年収交渉が叶う可能性は30〜40%程度が相場
まず前提として、年収交渉は100%成功するというわけでは決してありません。
ただ適切なタイミング・方法で実行すれば、30〜40%程度は成功が見込めると思います。
実際、私が担当する方々で年収交渉が成功した事例も多々あります。
ただ中には「年収交渉は一切受け付けない」と採用方針上定めている企業もあるのは事実です。
自分でそこまで調べるのは難しいと思いますので、年収交渉の実施を念頭に置いている方は、基本的に転職エージェントを利用された方がよいでしょう。
年収交渉を受け付けていない企業に交渉をしてしまっては、ただ印象がネガティブになってしまうだけです。
逆にエージェントはこれまでその企業で年収交渉をした実績がどれくらいあるか、どれくらいの金額までなら交渉余地がありそうかといったナレッジも持っています。
余程自分自身での年収交渉に自信がある方で無い場合は、利用しない手はないと思います。
年収交渉は最終面接合格後の稟議中に実行するのがベスト
年収交渉に関する質問で非常に多いのが、そもそも年収交渉はどのタイミングですべきなのか?というものです。
たしかに面接の中で切り出すべきなのか、内定を獲得した後に交渉すべきか、よくわからないのが普通でしょう。
まず結論から申し上げると、年収交渉は【最終面接合格後】に実行できるのがベストです。
企業は最終面接合格後、正式内定をオファーする為に社内で稟議を進めます。
よく最終面接が合格したらすぐ「内定だ!」と思われてしまう方もいらっしゃいますが、正確には最終面接が合格となっても、まだ内定ではありません。
企業側で稟議が正式に完了したら、そこで初めて正式内定となります。
この稟議中に何らかの理由でお見送りになってしまったり、あるいは再面接になってしまうこともある為、最後まで油断しないようにするのが賢明です。
この稟議作業は企業にもよりますが、数日間かかる場合や、中には1週間以上かかる企業も存在します。
最終面接が合格となって、正式内定となる前のこの稟議中に年収交渉ができると、まだ年収が確定にはなっていない為調整の手間もかからず、企業としても検討しやすいでしょう。
これが諸々の稟議が完了し、正式内定通知が発行されてからの交渉となると、もう一度稟議を回さなければならず、企業からすればシンプルに二度手間となります。
正式内定後に年収交渉をして、実際交渉が成功した例もありますが、企業側の印象を考えれば正式内定前のタイミングがベストでしょう。
交渉金額や交渉の仕方で不合格になるリスクもあり
まだ最終面接が合格にもなっていない、選考要素のある段階では、年収交渉の金額やタイミングで選考そのものが不合格になってしまうリスクがあります。
現年収からアップを狙う場合、上を言い出したらキリがありません。
目安としては、100万円以上のアップは相応の理由が何かない限り、そうそう叶わない粒度と思った方が無難でしょう。
この辺りの金額の相場感はこちらの記事にもまとめておりますので、ぜひご覧ください。
現年収と応募ポジションの想定年収を踏まえ、企業から『この人ちゃんと自分を客観視できてるのかな、、』などと思われないような金額を希望金額に設定しましょう。
その上で、最終面接が合格となり、選考要素が無くなった状態で交渉をかけていく形が戦略的だと思います。
転職エージェントを利用されている方は、エージェントの担当者にはちゃんと自分の本音の金額を伝えておきましょう。
その方が後々年収交渉をしていく際、スムーズに進みます。
年収交渉を成功させる為のポイント3選
ここで年収交渉の成功確率を高める為のポイントを3つ、お話します。
どれも予め知っておけばとれる対策ですので、これから転職活動を始められる方も、現在転職活動中の方も、ぜひ参考にしてみてください。
交渉の相場・許容範囲を正しく把握する
先ほどもお伝えした通り、あまりに相場感覚からズレた金額を伝えてしまったり、自身の市場価値を客観視できていない印象を与えてしまうと、年収アップどころか、企業の印象はネガティブなものになってしまいます。
まずはどこまでの金額が交渉の許容なのか、適切に把握をする必要があります。
この金額感は何か一律のものがあるわけではなく、候補者の現年収や応募先の企業によって異なるものの為、基本的にはそういった情報やナレッジをもつ転職エージェントから応募をして、年収交渉も依頼していく形がよいとは思います。
企業が交渉を承諾する理由をつくる
冷静に考えてみても、企業にただ何の理由もなく「希望年収が●万円なのでそこまでアップしてください」と交渉した所で、叶う可能性は低いことはご認識いただけるでしょう。
年収交渉のポイントは、如何に企業が年収交渉を承諾する理由を作れるかという点です。
その理由として最もシンプルなのが、他社から内定を獲得し、そのオファー金額を伝えて交渉材料にしていくことです。
ただ自分の希望を伝えるだけではそれは言い値となってしまい主観の域を超えませんが、他社からのオファーは至極客観的な評価・事実です。
他社からこのようなオファーをいただいているのですが、御社の方が志望度は高く、もし同等かそれ以上の金額でオファーをいただければ御社に決められるのですが、、といったニュアンスで交渉をかけていくと、企業としても交渉を無下にすることはできないでしょう。
複数社の内定を獲得できると、相対的な比較による自身の転職活動の納得感も高まりますし、年収交渉の材料にもなり得るのです。
転職エージェントを活用する
ここまでの2つのポイントや、それ以前のお話で説明した内容を踏まえても、自分自身の独力で年収交渉を実行していくのは、少々ハードルが高いように感じた方も多いのではないでしょうか。
何度かここまでの文中でも紹介しましたが、年収交渉を希望している方の中で、特に転職活動が初めての方あるいは転職活動に慣れてない方は、基本的に転職エージェントを活用することをおすすめします。
様々なナレッジや情報を知ることができるのももちろんメリットなのですが、年収交渉は企業との関係性や信頼も前提として重要になってきますので、そういった点でも活用しない理由はないかと思います。
まとめ
今回は年収交渉に関する前提知識や、交渉実現の可能性を高めるポイントについてお話しました。
転職する上で、年収という要素は非常に大きなものになってくると思います。
やれば100%成功するというものではないですが、納得感を持って最終的な決断ができるように、交渉できる場合はしっかり適切な方法でしっかり交渉をかけていきましょう。
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