年収が下がるのは普通?転職で現年収よりも下がるオファー提示の3パターン

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こんにちは。ペーすけです。

人材系企業2社で約5年間
トータル数百名以上の方の転職支援をサポートしてきました。
自身の転職経験も踏まえ、現在転職活動中の方はもちろん、転職を検討されている方、将来的な転職に備え情報収集中の方にとって、役立つ情報を発信します。

転職活動中の方であれば「年収を上げたい」と思うのは当然のこと。
ただし、上がるどころか今の年収よりも低い年収でオファーされてしまうケースも決して少なくありません。
最終的に下がった年収のオファーを承諾しなければ、実際に転職で年収が下がってしまうことは起こり得ませんが、できることならオファーの時点で年収アップ、最低でも今の年収を維持したい所でしょう。

  • そもそも転職で年収が下がるのって普通?
  • 転職で年収が下がってしまうのはどんな場合?
  • 年収が下がらないようにするにはどうすればよい?

今回は転職活動において、今の年収よりも下がったオファーをもらわない為に意識すべき点を説明します。

転職における年収の考え方は現年収維持が基本

まず転職活動において、企業が考える年収の基本的な捉え方は「現年収の維持」です。
アップすることも、下がることも、どちらも当たり前ではありません。
年収アップに関する相場感や気をつけるべきポイントはこちらの記事にまとめていますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

この企業側の基本スタンスを履き違えてしまうと、面接選考時の希望年収に対する回答や、年収交渉実施のタイミングなどを、間違えてしまう可能性が高くなります。
周囲では年収が上がった下がった色々なケースを聞くかもしれませんが、基本は維持であるという点をまず認識しておきましょう。

転職で現年収より下がるオファーが出てしまうパターン3選

冒頭でも申し上げた通り、その会社に実際転職するか否かは、最終的にオファーの金額を見てから判断するわけなので、転職で”図らずも年収が下がってしまった”というようなことは通常あり得ません。
下がった金額のオファー提示を受けて、それを自分が承諾したのであれば、当然転職で年収は下がります。

ですのでここでお伝えしたいのは、そもそもオファー時点で今の年収よりも下がった金額が提示されてしまうのはどのような場合かという点です。
こちらの3パターンのいずれかに既に該当している方は、仮に内定を獲得したとしても、今の年収より低い金額のオファー提示が出てくる可能性も予め覚悟しておいた方がよいかもしれません。
これから転職活動をされる方は、こちらの内容を踏まえて応募先の検討や面接の準備を進められると良いと思います。

自身の経験を活かせる部分が少ない

転職は「即戦力」が基本です。
とは言え企業も100点満点の人材がいるとは思っておらず、年齢に応じてある程度未経験の部分だったり、知見として足りない部分があることは許容しています。
ただ一方で、この未経験や足りない部分の面積が大きければ大きいほど、企業からすれば入社後の活躍が不透明になる可能性も高まり、まずは現場に近い職位あるいはグレードの業務から経験を積んで欲しいという企業意向になりやすいです。

当然ですが、給与は一般的に管理職や経営層に近づけば近づくほど上がりやすい為、転職時のオファーが現場に近い職位になればなるほど、高い金額は期待できなくなります。
今の会社である程度の地位にいたとしても、転職先が別業界だったり、少し畑を変えた転職となる場合、いくら自分が年収を維持したい気持ちがあっても、活かせる経験や知見が足りないことは変えようがないですので、その場合はポジションと合わせてオファーの年収も下がってしまう可能性があります。

現職の業界/職種の年収帯域が自身の市場価値より高水準

コンサルティング業界や金融業界といった比較的給与水準が高い業界に在籍している方、あるいは給与水準の高い超大手企業などに在籍する方は、自分自身の個人の市場価値を上回る年収を得ている可能性がある為、転職マーケットの土俵に1人のビジネスマンとして立った時、現年収相応のスキルは無いと判断されてしまうことがあり得ます。

自分自身の市場価値を確認する一番手っ取り早い方法は、転職するかどうかは別にして、一度転職活動をしてみることです。
まずは転職エージェントに相談してみて自分の年収が一般的に高い部類なのか低い部類なのか、自分のスキルレベルと合っているのかを確認するのもまずできる方法ですが、転職活動を通じて実際に企業の生の評価を受け取ることほど、生々しい評価はありませんし、自分の市場価値における”実態”を嫌でも突きつけられます。

ただある程度の年齢でこのように市場からの評価をしっかり聞いておくことは、キャリア形成において非常に重要なことです。
井の中の蛙状態で、気づいたら現職の中だけで年齢を重ねてしまっており、例えば今回のコロナショックのような出来事で転職を強制的に検討しなければならないというような状況となった時、慌てて急に動き出しても時既に遅しと言わざるを得ません。
厳しいですが、それぐらい転職市場における評価はシビアなものです。
自分の体と同じように、自分自身のキャリアについても定期的にエージェントと話したり、転職活動をしてみるなどして、「健康診断」を行うことをオススメします。

実力主義の企業から年功序列型の企業へ転職する場合

昨今、いわゆる年功序列型の考え方ではなく、実力主義型で若いうちからどんどん大きな裁量やミッションを与えられて、成果を挙げた社員には年齢問わず報酬も相応の提示をしていくような企業が、IT業界といった成長産業を中心に増加していると思います。
ただ、それでもなお年功序列型の給与体系や評価制度を残す企業は、まだまだ多く存在するのが実態です。
実力主義型の企業からこういった年功序列型の企業に転職するとなった場合、スキルや経験がどれだけ評価されても、会社の給与テーブル上「この年齢だからこの金額からスタート」とキッパリ決められてしまうことが有り得ます。
認知度の高い企業だから、大手だからと安心するのではなく、応募企業の評価方法や制度、昇給ペースや昇給幅などもしっかり確認するようにしましょう。
そういった情報は一部口コミサイトなどにも出ていることはあり得ますが、一番正しく詳細な情報を取得するには転職エージェントに相談してしまうのが最も効率的だと思います。

転職で現年収から下がるオファー提示を防ぐ為にできること

ここまで現年収よりも下がったオファー提示が出てしまうパターンをお話してきましたが、ではそれを防ぐには何をすべきなのか、説明していきたいと思います。

これまで培ったスキルや経験・業界知見を最大限活かす

小手先のテクニックのようなものではなく、最も重要なポイントだと考えます。
転職で新しいチャレンジをしてみたい、せっかくなら別の業界で働いてみたい、場合によっては仕事内容をガラッと変えたいというような思いが募り、自分がこれまでの会社で培ってきた経験を活かせる部分が少なくなればなるほど、年収という観点では企業の評価は難しくなってしまいます。
“経験はないけど新しい経験もさせて欲しいし、年収も上げたい”は残念ですが通用しません。

年収を下げたくないのであれば、自分がこれまで培ってきた経験がどのようなもので、それが選考中の企業に対してどう活用できるのかを、しっかりと整理しアピールするようにしましょう。
逆に「今回の転職活動では年収の優先度はそこまで高くありません」という方は、ぜひ幅広く求人をご覧になることをオススメします。

エージェントを利用して応募時点で想定年収を聞く

転職エージェントを活用している方、あるいはこれから活用を予定している方は、自分の年収が維持できる可能性があるか否か、応募時点で担当者に一度聞いてみても良いでしょう。
エージェントの担当者が回答する場合はあくまで想定の域は超えませんが、これまでの実績から一定確からしい回答が得られるでしょうし、企業とエージェントの関係性が良好な場合は、エージェント担当者から企業にそれとなく探りを入れてくれることもあるでしょう。

応募前の時点で自分の年収の維持が難しい可能性が高いとわかった場合は、それを踏まえて応募をするのか、応募対象から外すのか、その時点で判断すればよいのです。
これも年収というものの優先度次第かもしれませんが、優先度が高い方にとっては無駄な応募を防げる形になります。

入社後に年収が下がってしまうケースは想定に限界もあり

ここまでオファー時点での年収が下がってしまうケースや意識すべきポイントのお話をしてきましたが、実際転職をして入社後に年収が下がっていってしまうことを心配される方も多くいます。
もちろんその辺りが心配な場合は、内定を承諾する前に企業へ今後の事業戦略や成長予測、キャリアステップなどの質問を可能な限りしてみて、把握できることは把握しておくということが大事だとは思いますが、とは言っても入社後の未来を想定し切るのは限界があります。
何度も例に出してしまい恐縮ですが、まさにコロナショックが良い例でしょう。
まさに世の中の企業にとって想定外の出来事でしたでしょうし、「まさかあの会社が・・」といったようなレベルの大手企業でさえ、厳しい状況に追い込まれてしまっているのも、皆様の中で認識があると思います。
大事なことは、何らかのインシデントが起きたとしても、自分自身が柔軟に環境を変えることのできる人材になっておくことです。
経済界の著名人が口を揃えて言うように、労働者が定年まで会社に依存する時代はもう当に限界を迎えています。
現職に何が起きても自分はすぐ動けるようなスキルや経験があるのか、その確認の為に転職活動をしてみると言うのも、大いにアリだと思います。

まとめ

今回は転職活動において、現年収よりも下がったオファー提示を受けるのはどのようなケースか、また下がったオファー提示を防ぐには何をすべきかという点についてお話しました。
少し脱線して市場価値やスキル軸の話も途中折り込んでしまいましたが、キャリア形成においても非常に重要なスタンスだと思いますので、ぜひ念頭において普段の業務にも取り組んでいただけると良いと思います。

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