【転職で志望動機を固めるポイント3選】現役エージェントが考える方法論

JobChange

こんにちは。ペーすけです。

人材系企業2社で約5年間
トータル数百名以上の方の転職支援をサポートしてきました。
今も現役で日々奮闘中です。

転職活動で多くの人が必ずぶち当たるのが「志望動機」をどう固めれば良いのかということ。

志望動機って言われても・・・
ちょっと興味があって応募してみた感じだからな・・・困ったなぁ・・・

なんてことも、ぶっちゃけありますよね。

ただ一度進み出すと選考は思った以上にスピーディに進んでしまいますし、面接もそこまで待ってはくれない。
そして、面接では必ず聞かれてしまう。。

  • 志望動機ってどうやって準備したらいいの?
  • ダメな志望動機ってどんなもの?
  • 履歴書に志望動機は記載すべき?
  • 転職理由と志望動機って何が違うの?

準備にあたり、色々な疑問が出てきますよね。
今回はそんな疑問の解消に少しでもつながるような話を書きました。

現役エージェントが考える【志望動機の固め方】

冒頭でも述べたように、面接では必ず志望動機の質問が出てきます。

  • 今回当社に応募された理由を教えてください。
  • どのようなきっかけで今回応募いただいたのですか?
  • このポジションに興味を持たれたのは何故ですか?

表現はさまざまですが、結局企業が聞きたいのは「志望動機」となります。

その企業への志望度合いが本音としてどうあれ、選考を通過する為には、企業が求める粒度で志望動機を準備し、しっかりと面接の場で伝えなければなりません。

では具体的にどのような考え方で、どのような流れで志望動機を固めていけばよいのか。
以下にまとめてみましたので、参考にしてみてください。

1.応募に至った”きっかけ”を”具体的に”洗い出す

まずは自分がその企業および求人に応募しようと思ったきっかけを、一旦企業への印象などは気にせず、本音で洗い出してみてください。

何も興味がない求人に応募することはないはずですので、切り口の種類は問わず、どのような情報を見て自分が「この求人応募してみるか」と思ったのか、整理しましょう。
※その際、きっかけとなった情報を確認した情報元も、合わせて整理しておけるとよいです。

  • 中途採用ページに掲載されていた社員の●さんのインタビューから、実力・成果主義の社風であると感じたから。
  • ●という口コミサイトを見ていて、社員の平均年収が高かったから。
  • 知人がその会社で働いていて、ワークライフバランスの取れた働き方が実現できると聞いたから。
  • ●●エージェントで紹介してもらった求人票の、業務内容に記載されていた●●という部分に、自分のスキルや経験が大いに活かせそうと感じたから。 など

応募に至ったきっかけは基本的に複数あると思いますので、一旦正直な気持ちで全て洗い出してみてください。

2.転職理由の解決可能性をどこに感じたのかを明示

次に、今回の転職理由の解決につながる要素はどれか、洗い出した中から抽出していきます。
ここで「そもそも転職理由と志望動機って違うの?」と思われる方もいらっしゃると思いますので、両者について私なりの見解を交え説明しておきます。

まず、転職理由と志望動機は明確に異なります。

  • 転職理由:今回の転職で解決したいと思っていること(現職で解決できない不満や環境など)
  • 志望動機:転職で解決したいと思っていることが、なぜこの会社であれば解決できると考えたのかの説明

私の経験則も交えた表現ですが、それぞれ噛み砕くとこのようにも言い換えられると考えています。

つまり志望動機というのは、単に「その求人に感じた魅力」を説明すればいいということではなく、「その企業および求人の、どこに対して今回の転職理由の解決可能性を感じ、応募に至ったのか」を説明する必要があるということです。

その為、面接で求められる志望動機は「転職理由との一貫性」が必須の条件となります。

「今回自分は転職を通じて、何を解決したいと思って活動を開始しているのか」を改めて整理し、先ほど洗い出した応募のきっかけの中から、その転職理由の解決可能性を感じたものをピックアップしてみましょう。

いきなり綺麗につながらなくても、大枠のカテゴリーとしてズレていないといった粒度でも結構です。

3.貢献できるスキルや経験の明示

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ここまでの時点で、企業や求人に感じた魅力、転職理由の解決可能性を提示できている状態が作られました。
感覚的にはこれでOK!としたい所ですが、もう1つ付け加えなければいけない重要なポイントがあります。

それが「志望動機にも”活かせるスキルや経験の明示が必要”である」ということです。

中途採用の面接は個人面接がメインですので、企業との1VS1の勝負であるようにどうしても感覚として陥りがちなのですが、ご認識の通り、あなた以外にもそのポジションの選考を受けているライバルが数名、人気の大手企業だと数十名いるというようなこともザラです。

これは志望動機の項目に限りませんが、面接では聞かれた質問に答えるだけでなく、他のライバルとの比較検討に勝つため自分をアピールしなければなりません。

「あなたの転職理由は確かに当社で解決できる可能性がありそうです。興味を持っていただけたポイントも理解しました。」

という所まで企業に納得してもらえたとしても、それだけではライバルと印象を差別化するには至りません。

「では、あなたが当社に入社された場合、当社にとってどのようなメリットがあるのでしょうか?」

という所に対しても説明できると、ライバルよりも企業にマッチしている印象を与えられる可能性が高まります。

自身のスキルや経験が、応募ポジションに対してどのように活かせるかを整理し、それも志望動機の1つの要素として組み込みましょう。

志望動機のまとめ方サンプル

ここで志望動機の形について、1つサンプルを記載しておきます。

もちろん志望動機は人によって様々ですので、文章の中身というよりは、大枠の要素や構造の参考にしてみてください。

※この表現の仕方やまとめ方が正解といったことでは決してないので、自分なりにまとめられる方はぜひご自身なりの表現でまとめてください。「どうしてもアウトプットのイメージが湧かない・・」という方向けに、何かの取っ掛かりになればと思います。

御社を志望させていただいた理由は、大きく2点です。
1点目は今回の転職理由である「●●●●●」という部分が、御社であれば解決できる可能性が高く、且つ●●●の部分に企業としての魅力を感じた為。
2点目は、今回応募させていただいた●●●のポジションについて、自身のもつ●●●の経験と●●●のスキルが活きると感じた為です。
前者については、御社の採用ページに掲載された社員の●●様のインタビューを拝見し、非常に●●な社風である印象受け、それをきっかけに代表の●●様の記事もネットで拝見させていただいたのですが、「●●●●●」というような言葉が記事の中でも見受けられ、会社全体として●●●という信念のもと前に進んでいる印象を受けた為、今回自身が転職活動に至った理由の解決が見込める可能性の高い環境であると感じました。
後者については、これまで●年間、自社で●●●事業において●の役割を担い、●●●といった業務を中心に遂行してきた為、その中で培った●●●の経験を、今回の●●●ポジションの●に対して貢献できると考えています。

志望動機が必要になるタイミング

結論から言うと、基本的に応募時点(書類選考)で志望動機は必須ではなく、面接で必要となるケースが多いです。

もし応募時点で提出する書類(履歴書など)に志望動機の記載枠があった場合は、流石に空欄で提出するのは印象が良くありませんので、多少汎用的な内容でも書いておけると良いかと思います。
※もちろん、応募企業すべてに対して具体的に書けるのであればその方がベストです。ただ特に在職中に転職活動をされる方などは、応募書類にそこまで時間もかけてられないという状況もあると思いますので、工数対効果を考えるのであれば、履歴書よりも職務経歴書に時間をかけましょう

履歴書よりも職務経歴書に時間を費やすべき理由

中途採用は言うまでもなく「即戦力採用」が基本です。
企業も限られた採用予算の中で、できる限り良い人材を採用しなければならない為、まだ何の経験もない新卒採用ならともかく、ある程度経験を積んでいる中途採用においては自社にとって何のメリットをもたらしてくれる人材なのかを候補者に求めます。

その為、選考の評価軸としては、まず「活かせる経験・スキルがあるか(即戦力かどうか)」が前提になると考えましょう。
※第2新卒のポジションなど、若手でまだ経験・スキルがそこまで無い方向けの採用は除きます。

当然、年齢が高くなればなるほどその傾向は強くなる為、まずは応募ポジションに対して自身のどのようなスキルが活かせるのかを整理することが必須。
その上で、志望動機としてその企業やポジションへの興味・意欲を整理しましょう。

マイナス印象を与える【志望動機のNG例】

Young business man with problems and stress in the office

1.採用ページや求人票に記載されている情報以上の深掘りがない

ここまでご覧いただけた方からすると、志望動機を固める際はかなり深ぼりして準備する必要がある旨ご理解いただけたと思いますが、何も考えずに面接を受けてしまい、このような原因で面接不合格になってしまうケースは多いです。

・御社のホームページを見て、●●の部分に記載されていた御社のビジョン、事業内容に強い興味を持ち、今回応募させていただきました。

一見良さそうなのですが、「ホームページに書かれている情報に興味をもった」ということしか説明できておらず、企業からすると「当社である理由はあるのだろうか」という印象になってしまいます。

2.転職理由との一貫性がない

先ほど説明した部分ですね。

例えば、転職理由が”スキルアップ”を軸にした内容なのに、志望動機は”働きやすさ(ワークライフバランス)”に魅力を感じた為 など。

わかりやすい例にするため、ちょっと乱暴な文章になってしまいましたが、イメージすると上記のようなことです。

企業はできる限り長く働いてくれる人を採用したいので、転職理由と志望動機に一貫性があると、

「その理由で転職を検討して、うちの●●の部分に魅力を感じてもらえたのであれば確かにマッチしていそうだ」

と言う印象になりやすいです。

面接の事前準備をする際は、「転職理由と志望動機に一貫性があるか」という点を必ずチェックいただくことをオススメします。

3.意欲や興味だけで終わっている

こちらも志望動機の固め方の流れの中で説明した部分。
何度も言ってしまいますが、中途採用は即戦力採用が前提です。

まずどのようなスキルや経験を持っていて、それをどのように生かし、貢献してくれるのかが必須のアピール項目となります。

たしかに面接では志望動機以外にも質問があり、そこで経歴やスキルについては深く聞いてもらえる可能性が高いのですが、面接全体を通してあなたへのマッチ度合いを強く印象づけるために、後の会話のフックになるぐらいの粒度でも構わないので、志望動機でもしっかり活かせる経験・スキルについて触れておきましょう。

まとめ

今回は志望動機の固め方について、具体的な考え方や流れも交えてお話しました。
ここに書かれていることが決して100点というわけではないと思いますが、少なくとも何も考えず玉砕してしまう人より、企業側の目線に沿った準備ができるようになるはずです。
ぜひ参考になれば嬉しいです。

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