退職してから転職活動は不利になる?【知ってれば得するポイント3選】

JobChange
Young hispanic businessman smiling happy using smartphone at the city.

こんにちは。ペーすけです。

人材系企業2社で約5年間
トータル数百名以上の方の転職支援をサポートしてきました。
自身の転職経験も踏まえ、現在転職活動中の方はもちろん、転職を検討されている方、将来的な転職に備え情報収集中の方にとって、役立つ情報を発信します。

とにかく今の仕事を一刻も早く辞めたい・・

色々な背景はあるにせよ、そこまで気持ち的に追い込まれてしまうような方も少なくないのではないでしょうか。
心身にネガティブな影響が出てしまっている状態であれば、なおのことですよね。

一方で、退職した後のことを想像すると、一気に不安が募ってくるもの。

  • 退職してからの転職活動で不利になるって聞くけど実際どうなんだろう。
  • 不利な場合ってどうすれば内定取れるようになるの?
  • 次が決まってないのになぜ辞めたの?って面接で聞かれたら何て答えれば・・
  • 今回は退職を考えている方、既に退職してしまった方に読んでほしい話を書きます。

    退職してからの転職活動で不利になるケース

    同じ退職済みの人でもこれで印象に差がついてしまう、そんなケースをまとめました。
    予め知っておけば防げますので、ぜひご覧の上、参考にしてみてください。

    ■大前提:退職してからでも内定は勝ち取れる

    まず諸々の説明をする前に大前提としてお伝えしておきたいのは、先に退職してからの転職活動でも、内定を獲得することは十分可能ということです。

    私自身、既に退職されてから活動を開始した方をこれまで何名もサポートしてきました。

    ネガティブな情報を色々な所で目にすると、必要以上に不安な気持ちに苛まれてしまうこともあるかもしれませんが、先に会社を辞めてしまった状態でも内定は獲得できます。
    まずはその点しっかりと自信を持って、以下のケースやポイントを参考にしてください。

    1.離職期間が長引いている

    「転職活動で不利になる≒企業の印象が悪化する」とも言えると思います。

    最も代表的なケースは離職期間が長引いてしまっているという場合です。
    「どれくらいの期間までだったら大丈夫なのか?」という点が気になる方向けに、あくまで私の経験則上の目安をお伝えしておくと、退職から1ヶ月以内〜2ヶ月以内であれば企業の印象にそこまで影響はないように思えます。
    ※あくまで期間だけを切り取った話ですので、期間が短くても退職理由次第で印象がネガティブになる場合も当然有り得ます。

    退職してから3ヶ月目以降から徐々に影響が濃くなり、6ヶ月目以降になってくるとその影響はより顕著になるように感じます。

    離職期間は「書類選考の通過率」に色濃い影響を及ぼします。

    自分がもし人事だったらと想像してみてください。
    経験値が同じで「現職在職中の人」「離職期間3ヶ月の人」いずれかを選ぶとしたらどちらを通過にしそうですか?
    経験値が同じぐらいだったら、“何となく”現職在職中の人を通してしまいそうではないでしょうか。
    もちろん人事の方々は色々な要素で通過可否を判断されていますので、実際はそんな簡単な話ではないのですが、状況例として挙げるとそんなイメージです。

    この””何となく”が、要は”印象”ですよね。
    経験やスキルはそれまで長年かけて培ってきたものなので、急に自分でコントロールできません。
    ただ離職期間は自分次第でコントロールできる要素があるものです。
    一日でも早く転職活動を始めたら始めただけ、離職期間が短い状態で選考に臨むことができます。

    自分でコントロールできる要素なのに、企業の印象をネガティブにしてしまうのは非常にもったいないですよね。
    もっと早く活動を開始しておけばよかった・・なんて後悔が生まれないようにしましょう。

    2.退職してから何もせず過ごしていた

    • 「会社を辞めて忙しい日々からせっかく開放されたんだから、この自由な状態を謳歌したい!」
    • 「趣味の旅行に全然いけてなかったから、この際自分の行きたい所へとことん旅行しよう!」
    • 「精神的に疲弊してしまったので、メンタルが回復するまでゆっくりしたい!」

    それまで嫌だった会社を辞めると気分が一気に晴れやかになって、この状況を思う存分楽しみたい!という気持ちになりますよね。
    個人的にはこの気持ち、大賛成です。

    次の環境への気持ちの切り替えにもなりますし、何より心身ともにリフレッシュにつながり、日々に活力が芽生えてくることでしょう。

    ただし、遅かれ早かれどこかのタイミングで働き始めるつもりなのであれば、自由に過ごす期間はしっかり期限を定めることをオススメします。
    「とにかくゆっくりしたい」という気持ちだけを優先し、転職活動での「企業からの印象・見え方」を全く考慮せず、ただただのんびりするだけの日々を続けてしまうと、いざ転職活動を開始する時に、自分の首を締めてしまうことになります。

    どれくらいの期間を自由に過ごせば満足できるかは人それぞれだと思いますが、前述した目安を踏まえながら、期限を設定してください。

    転職活動を本格的に開始することになったら、書類作成など必須の準備と合わせて、応募する業界やポジションに対し何らか接点のある取り組みを実施してみましょう。
    離職中の方に対し、企業が面接で「退職後の期間は何をされてましたか?」と質問してくるケースは多いです。

    • ゆっくりしていました
    • 旅行に行ってました
    • 特に何もしていません

    事実そうであったとしても、企業は中途採用において”即戦力且つ、自社で長く働いて活躍してくれる方”を求めていますので、上記のような回答があると「そもそも働く意欲あるの?」と疑われてしまっても致し方がありません。

    言い方は乱暴かもしれませんが、そのような質問があった時に印象を下げずに回答する為の”正当な言い訳”を用意しておく必要があります。
    離職期間中の取り組みは、そのような時の”正当な言い訳”として機能してくれる役割もあるのです。

    お金を払って何かのスクールに通ったり、自分でビジネスを立ち上げてお金を稼ぐといった大袈裟なことでなくて構いません。
    “アピールするために”と捉えてしまうと必要以上にハードルが上がってしまうと思いますので、自分のできる範囲で、いつか迎える面接の為の”正当な言い訳”を用意しておくという目的で、何かしらのアクションを起こして準備しておきましょう。

    3.前職を退職した理由に”企業視点”での納得感がない

    Young business man with problems and stress in the office

    会社に対して不満を抱くトリガーは人ぞれぞれです。

    給料が良ければ残業が多くても平気な人がいる一方、給料より働きやすさを優先したい人もいます。
    仕事は仕事と割り切れて人間関係は全然気にしない人もいる一方、一人でも気が合わない人が職場にいるととてつもないストレスにつながる人もいます。
    全然成長実感がないことが不満の種な人もいる一方、職場にそのようなことを求めてないのに意識高い系の社風でミスマッチを感じる人もいます。

    つまり、退職理由には本来的に正解も不正解もないのです。
    人それぞれ個別の事由があって当然ですし、それに対して周りにどう思われるかなんて正直どうでもよいと感じる人も多いでしょう。私も同意です。

    ただ、転職活動の”選考”においては、ありのままをただ素直に伝えれば良いかというと、それは決して戦略的とは言えません。
    端的にいうと企業は「また同じような状況になってしまった時に、この人は辞めてしまわないかな?」ということを面接で確認したいのです。

    例えその退職理由が自分にとって本音で、どうしても退職せざるを得ない理由であったとしても、選考を通過する為にはそこに””企業が納得できる視点”をエッセンスとして組み込まなければなりません。

    ・毎日残業があるような状況で、体力的に長く続かないと判断し、退職しました。

    一見至極真っ当な退職理由に見えますし、実際働き方を重視したい方にとっては、残業時間が多い環境から抜け出すことは正しい判断でしょう。

    ただ企業からすれば、実際はこのように感じられてしまう可能性もあります。

    ・なるほど。ただウチの会社も毎日ではないにせよ、残業が発生する時もあるし、繁忙期は忙しくもなるからなぁ。そうなった時にこの方大丈夫かなぁ。。

    誰にとっても(それが面接官であっても)残業はできることなら少なくしたいですし、それを理由に退職することは至極真っ当だとも思います。
    ただどのような職場でも、理想と実態にギャップがあることも事実です。
    (これは残業に限らない話ですね)

    その実態(≒企業視点)も踏まえて伝え方を考えないと、「おっしゃることは確かに正しいんだけど、ウチの会社とは合わない」といった評価になってしまうケースが増えてしまいます。

    では企業視点を意識して伝えるというのは具体的にどうすればよいのでしょうか?
    この後の項目で説明します。

    退職してから内定を勝ち取る為のポイント

    ここまで退職してからの転職活動で不利になってしまうケースを紹介してきました。
    ではそのようなケースに陥らない為にはどうすればよいのか。
    本項目ではその点について話していきたいと思います。

    まず何よりもスピードを意識

    退職して、一定期間自由を謳歌し、気分をリフレッシュさせることはOKです。
    むしろ新しい環境へ気持ちを切り替える上でも、必要なことでしょう。

    ただ前項でも述べたように、意図せずただ何となく離職期間が延びてしまうことは、転職活動においてネガティブな影響にしかなり得ません。
    自由期間を終えて転職活動を開始したら、できる限りスピーディに、短期間で転職活動を終えられるよう、活動に集中してください。

    「次は自分に合った会社をしっかり探したいから、ゆっくりマイペースでやろう」と考える方もいるかもしれませんが、自分に合った会社を探したいのであれば、むしろ短期間のうちに集中して活動した方が良いです。
    理由は大きく2点。

    ゆっくりやって内定が出ない、選考が通過しない状況が続いた場合、同時に自身の離職期間も延びてしまう為。

    何度もお伝えしているように離職期間があまりに長引きすぎると、企業の印象、特に書類選考に大きな影響が出てきます。
    そうなってくると徐々に自分が企業を選ぶ活動から、自分を選んでくれる企業を探しに行くというスタンスに活動の方針を切り替える必要が出てきてしまいます。
    自分が企業を選びたいのであれば、一日でも離職期間が短い状態のうちに選考を受けることをおすすめします。

    複数の会社を比較しながら活動するには、最終的な回答期限内でスケジュールを並べなければいけない為。

    最終的に「ここだ!」と転職先を決める為には、いくつかの会社を比較して決めたい所ですよね。
    一社しか受けてないと、大抵の場合「もっといい会社があったかも、、」という後悔につながってしまう可能性が出てきます。

    複数の会社を比較するには、一番初めに内定が出た会社の回答期限までに、並べたい会社の選考を調整し切る必要があります。

    ※ちなみに回答期限というのは、内定が出た企業に対して、その内定を承諾するかしないかの返事をする期限のことです。
    企業によりますので一概に言えませんが、大体内定から1週間前後といった期間が平均的です。

    その為、ゆっくりじっくり活動を進めようとすると、あとから受けた会社がマッチしていると感じても、先に受けていた会社から内定が出て回答期限が区切られてしまうといったような状況が発生しやすくなります。
    せっかく獲得した内定をとるか、まだ受かるかわからない面接にかけるか、難しい判断を迫られます。

    このような納得感のない判断をしないよう、各社の選考は面接段階からスケジュールを並べていく必要があるので、その分結果的に活動期間はギュッと圧縮されます。

    離職期間も「アピール材料」や「正当な言い訳」になる行動を

    先ほども述べたように、離職中の方は面接で企業から「退職後の期間は何をされてましたか?」と質問されることに対して、予め想定と準備をしておかなければなりません。

    • ●●の資格取得の為に転職活動と並行して毎日勉強していました。●日に試験を受験予定です。
    • 復職する時の為に自分のこれまで培った経験やスキルを整理し、ブログでアウトプットするようにしていました。
    • 今回目指している●業界の知識をインプットする為、●や●といった関連書籍を読んで、基本情報のインプットに取り組んでいます。

    面接でそのような質問が飛んでくることは予め念頭においた上で、自分ができる範囲の取り組みをして置けるとGoodです。

    面接日程や入社日は柔軟に調整できることを強みにする

    先に退職してしまってから転職活動に取り組むことは、デメリットは生じる可能性があっても、メリットになることはないだろうと考えてしまう人も多いかと思います。

    確かにリスクとなってしまう可能性もあるのですが、一方で先に退職をした上で活動することによるメリットもあります。

    在職中の人と比べてスケジュールが調整しやすいということです。

    企業は基本的に、良い人がいればできる限り”早く”入社して欲しいのが本音です。
    経験やスキルの評価が高くても、希望入社日が先すぎて柔軟に調整が効かず、それが理由で選考見送りになってしまうことも珍しくありません。

    その点、既に前職を退職済みの方は、会社との退職交渉や引き継ぎも発生しない為、他ライバルよりも入社日を柔軟に調整できるアピールが可能です。
    また面接の日程調整も、在職中の方だとなかなか企業からの提示日程と都合が合わず、あれよあれよとライバルに出し抜かれてしまうというようなケースが発生しますが、離職中の場合はその辺りも比較的調整しやすいという強みがあります。

    ただのスケジュール調整と侮らず、活かせる武器はとことん活用して内定を獲得しましょう。

    ”企業視点”を意識した退職理由の伝え方

    Man getting ready for work.


    ”企業視点”を意識した退職理由の伝え方というのは具体的にどういうことか、本項目で私なりの見解を述べます。

    退職理由は事実を具体的に説明する

    まず退職した理由をざっくりとした形で伝えることを避けましょう。
    事実をできる限り具体的に言語化することで、企業からすると「そんな状況だったら確かに退職してから活動するというのも仕方がないね」と思ってもらいやすくなります。
    また、これは離職中かどうかに限りませんが、転職理由を述べる際は「まず現職の中で解決を試みたかどうか」を添えられると、企業側の納得感も高まります。

      ・毎日残業があるような状況で、体力的に長く続かないと判断し、退職しました。

      ・月80時間を超える時間外労働がここ2〜3年続いている状態で、直属の上司や人事にも増員や体制変更の提案をしてみましたが一向に改善の傾向が見られず、在職しながらの転職活動も現実的に難しい状況だった為、やむを得ず退職を先にして時間をしっかり確保した上での転職活動に踏み切りました。

    先ほど使用した例を使って1つサンプルを作ってみました。

    ただ”残業が多い”ではなく具体的な時間や期間を用いて詳細に説明した上で、退職する前に社内で解決を試みた点を明示することで、納得感が高まっているように感じられるはずです。

    退職理由の中に俯瞰と内省の姿勢を示す

    退職した理由がネガティブに伝わらないようにと意識しすぎて、簡素になりすぎたり、当たり障りのない粒度になってしまったり、良い風な文章になりすぎてしまうこともよくあると思います。

    企業は必ずそこに突っ込みを入れてきますし、それに対して取り繕うと思えば思うほど負のスパイラルに入り込んでしまい、抜け出せなくなってしまうことは想像に難くありません。

    「考えが甘い人間だと思われたら印象が悪いんじゃないか」
    「残業に耐えられないと思われたら受からないんじゃないか」

    自分に落ち度や失敗がないように見せなければと思ってしまうかもしれませんが、企業にとって採用したいと思う人材は「ミスをしない人」ではなく、「自分のミスや落ち度を受け止め、同じことを繰り返さないように改善できる人」もしくは「改善の結果、大きな成果を挙げられる人」のはずです。

    仕事でミスをしたことがないなんて人はいないでしょう。
    さらに仕事で大きな成果をあげる人は、失敗をリスクと捉えず、積極的にアクションを起こします。

      ・毎日残業があるような状況で、体力的に長く続かないと判断し、退職しました。

      例1.
      ・月80時間を超える時間外労働がここ2〜3年続いている状態で、長期的な就労に不安を感じた為退職をしました。次の働く場所が決まっていない中で先に退職をすることは、自分自身としても決して望んでいた形ではなかったですが、心身ともに健全な状態ではなくなってきていた為、まずは心身の回復を優先することも踏まえ、そのような決断に至りました。
      例2.
      ・月80時間を超える時間外労働がここ2〜3年続いている状態で、長期的な就労に不安を感じた為退職をしました。まずは心身の回復を優先し退職の決断に至りましたが、今振り返ると前職時代は自分一人で業務を抱え込みがちで、人に作業を振ったり、効率を上げる仕組みづくりもできていなかったことも、業務負荷の要因だったと内省しています。次の環境では一人で抱え込むことはせず、業務は積極的に効率化し、同じような状況にならないよう意識を変えて取り組みたいと考えています。

    例えばこのような伝え方があるのではないかと考えています。
    つまり、退職理由においても、自分の失敗や落ち度”も”受け止め、内省していることを素直に伝えた方が印象が良い場合も多分にあります。

    もちろん前職の会社側にも落ち度はあったことでしょう。
    ただ他責一辺倒にするのではなく、自分にもその状況を作り出した要因があったのではと冷静に俯瞰・分析できており、さらにそこで同じことを繰り返さない≒同じ理由でまた辞めてしまうようなことはないという点をアピールできたら、良い印象につながる可能性も出てきます。

    まとめ

    今回は先に退職をしてからの転職活動について、気をつけるべき点や活動において意識すべき点をお話しました。
    新しいチャレンジをするために、退職した後にリフレッシュ期間を確保することは大切なことだと思います。
    気持ちを切り替える準備ができたら、今回お話したポイントをぜひ参考にしていただき、スピーディに転職を成功させてください。

    コメント

    タイトルとURLをコピーしました