パワハラが転職理由って実際どうなの?活動で意識すべき3つのポイント

JobChange
Young business man with problems and stress in the office

こんにちは。ペーすけです。

人材系企業2社で約5年間
トータル数百名以上の方の転職支援をサポートしてきました。
自身の転職経験も踏まえ、現在転職活動中の方はもちろん、転職を検討されている方、将来的な転職に備え情報収集中の方にとって、役立つ情報を発信します。

日々転職や転職活動に関する相談をいただく中で、未だに多い転職理由(あるいは退職理由)が「パワハラ」に関するもの。
これだけ企業に対してコンプライアンスが叫ばれる中でも、「本当にそんなことがあるのか・・・」と耳を疑うようなシチュエーションを聞くことが多くあります。

パワハラが起きているその状況は、自分でコントロールできるものではないので、脱する為には基本的に自分が動くしかないですよね。
社内で異動という選択肢もあるとは思いますが、同じ会社にいるという時点で根本的な解決にはつながらないもの。
そこで「転職」という選択が出てくるのですが、その際、転職の理由ってどう説明すればいいんだろうと不安に思う部分もありますよね。

  • パワハラを理由にした転職だと企業の印象は悪いよなぁ
  • 面接ではパワハラにあったことは隠すべき?
  • 転職理由が他にない場合どのように伝えるべきなんだろう

早くこの環境から脱したいんだけど、パワハラという背景から色々な不安がつきまとうもの。

今回はそのような方向けに、私の経験則からお伝えできるアドバイスをご紹介します。

パワハラそのものではなく企業への”伝え方”が重要

本音がどうあれ、一般的に面接では「パワハラ」を転職理由として伝えるべきではないという認識が通説だとは思います。
ただこれは少し言葉足らずな印象です。
実際には、具体的な事象や背景を除外して、ただ「パワハラ」という言葉に一括りでまとめて説明してしまうことは避けた方が良いという表現が適切ではないでしょうか。

パワハラは間違いなく、パワハラをした側の責任です。
受け取った側がパワハラと感じたのであれば、それはもうパワハラであるということが一般的な考え方でしょう。

ただ中途採用の面接において、面接官が文字通り「パワハラに遭ってしまったなら転職も仕方がないよね」などと納得してくれるかというと、それはまた別の話です。

面接官も人です。詳細や背景をすっ飛ばして、ただ「上司からひどいパワハラに遭ってしまったため、転職することに決めました。」という説明だけだと、面接官によっては「何を持ってパワハラと言っているんだろう。」「ただ失敗を少し叱責された程度とかじゃないのかな・・?」などと、ネガティブな印象につながりかねません。

「〜ハラ」という言葉は非常に便利である一方、企業に対して非常に「軽い印象」を与えます。
それが企業から「我慢のできない人」「精神的に弱い人」という印象を抱かれてしまうリスクにつながります。

後の項目で例を挙げますが、面接の際はなるべく具体的に起きた事象や背景を丁寧に整理の上説明し、企業側に「それはさすがに働けるような環境じゃないね」と納得してもらう必要があるという点を、ぜひ意識しておいてください。

パワハラ以外にも理由がある場合はそれを伝えるのがベター

Portrait of a young pensive businesswoman wearing a brown shirt and standing near a whiteboard with a pros and cons scheme


前提として、もしパワハラ以外に「●●の経験やスキルを積みたいけど現職では積めない為」だったり、「もっと今の業務の上流にあたる工程に関わりたい為」などという、自身のキャリアアップや成長観点の転職理由などがあるのであれば、それを面接で伝えていく方がベターだとは思います。
パワハラに付随した転職理由は、ここでお伝えするアドバイスなどを踏まえどれだけ丁寧に説明をしたとしても、面接官によってはネガティブな印象を抱かれる可能性がやはりゼロではない為です。

ただ、面接の為に聞こえの良いキャリアアップや自己成長観点の転職理由を”作って”面接で伝えていくことは、あまりおすすめはしません。

本当に話が上手くて企業からどんなツッコミが来ても瞬時にその場で臨機応変に切り替えせる人は別ですが、転職理由という質問自体、中途採用面接の一番の肝と言ってもいい重要な質問ですので、企業から深く突っ込みが入ってくる可能性は十分にあります。
印象だけの為に作った浅はかな転職理由を面接で伝え、企業からの突っ込みにその場で対応できず、しどろもどろになってしまうというのが最悪のパターンです。

正直、今回の転職理由(もしくは退職理由)がパワハラしかないという方は、ここでお伝えするポイントを意識の上、正直に説明していく方が自身の心の持ちよう的にもよいのではないかと思います。
確かに企業側への印象リスクはありますが、企業にしっかり伝わりさえすれば、それ以上転職理由について深く突っ込まれる可能性も低いですので。

転職理由がパワハラだった場合の面接での伝え方

ではここで、転職理由がパワハラだった場合(パワハラしか説明できることがない場合)、どのように面接の場で企業に説明をしていけば良いのか、具体例をあげていきます。
これが正解というわけではないですし、先ほどお伝えしたように少なからず企業にネガティブな印象を抱かれるリスクは常にありますのでご承知ください。
ただ間違ったニュアンスや意図で企業に伝わってしまい、それが選考結果に影響してしまうといったことは防げるのではないかと思います。

今回は自身の培ってきた●●の知見や経験を、もっと安定した職場環境で活用し貢献していきたいと考え、転職を決意いたしました。
現職では直属の上司が役員にあたるのですが、毎週会議室に個別で呼び出され、1〜2時間程度理不尽に罵詈雑言を浴びせられるといった状況が1年ほど続いており。当の上司本人と何度か話し合いも試みたのですがまともに取り扱っていただけず。別の上司や人事などにも複数回相談はしてきたのですが、具体的な解決の糸口が見つからないまま、現在に至っております。
ここにきて自身の体調にも影響が出始めてきたこともあり、このまま待っていても状況の改善が見込めないと判断し、このタイミングで一度社外に目を向けて、自身の●●のスキルを生かして長期的に貢献できる環境を探すことを決断いたしました。

ここでのポイントは大きく3点です。

・パワハラを”パワハラ”という言葉を使わずに、具体的な事象やシチュエーションで説明する。
・現職で状況の解決を図ろうとできる限りのアクションは起こしたという点の明示。
・貢献できるスキルや経験のアピールも交えて、企業があなたを採用するメリットも含める。

あくまで一つの例ですが、もしパワハラに関することしか転職理由にあたるものがなくて、どのように面接で説明すれば良いか困っているという方がいらっしゃいましたら、参考にしていただければと思います。
内容によっては、さすがに面接の場では開示できないといった場合もあると思いますので、どこまでのシチュエーションを整理して伝えるかは適宜判断してください。
おきたことを感情的にありのまま話してしまうことも、企業からすると非常にネガティブな印象を抱きますので、あくまで冷静に淡々といくつかの事象をピックアップの上説明するようにしましょう。

まとめ

今回はパワハラで転職する場合に、意識すべきポイントをいくつかお伝えいたしました。
パワハラ自体は決して許されるものではないはずですので、それが面接になるとネガティブな印象になる可能性があるというのも、また変な話だなぁとは正直思います。
自分を追い込むようなことはせず、限界になってしまう前にそのような環境、及びそのような人からは逃げるようにした方が賢明です。

次こそは良い環境の職場に巡り会えるよう、ぜひここでお伝えしたことを意識の上、自分の希望する会社からの内定を勝ち取ってくださいね。

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