こんにちは。ペーすけです。
人材系企業2社で約5年間
トータル数百名以上の方の転職支援をサポートしてきました。
自身の転職経験も踏まえ、現在転職活動中の方はもちろん、転職を検討されている方、将来的な転職に備え情報収集中の方にとって、役立つ情報を発信します。
悪質なパワハラや、転職活動もできないほどの残業といった理由で、次の転職先を探す前に「とりあえず一刻も早く今の会社を辞めたい」という状況。
昨今の世の中においては残念ながらよくあるケースです。
そんなストレスフルな職場から解放されたら、「1ヶ月ぐらいは一旦ゆっくりしたい・・・」という気持ちになるのは当然の流れです。
一方で、少し気持ちが落ち着いてくるとこんな不安も出てくるのではないでしょうか。
- 実際、1ヶ月ぐらいなら休んでも問題ない?
- 1ヶ月でも企業の印象に影響はあるのか?
- 1ヶ月の空白期間でも書類に書くべき?
今回は空白期間(離職期間)と、この「1ヶ月」という期間について把握しておくべきポイントをいくつかお話したいと思います。
休みつつも転職活動の準備は始めるべき3つの理由
まず大前提として、リフレッシュ期間はしっかりとりましょう。
いつか次に向けて動き出すにせよ、気持ちを一旦リセットさせることは非常に重要です。
ただ数週間程度休んだら、少しずつでよいので、転職活動に向けての準備を始めることをオススメします。
「せっかく会社を辞めたんだから、しばらく何も考えず思いっきり休みたい・・」と思う気持ちもわかりますが、そのような場合でもこちらに記載する内容を踏まえた上で、ぜひ判断してください。
面接で聞かれた時の”言い訳”が必要
リフレッシュ期間を終えて転職活動を始めると、当然ですが各社で面接を受けることとなります。
たった1ヶ月の空白期間でも、面接の場で「前職を辞めてからの期間は何をされていましたか?」と質問される可能性は十分にあります。
「正直何もしてなかったけど、面接のその場で上手くやり過ごせます」という自信のある方は良いのですが、いきなりそんなこと聞かれたら慌ててしまいそうという方も多いかと思います。
1ヶ月という期間であれば、例えば以下のような説明でも違和感はありません。
その期間を終えた後は、前職を退職した経緯踏まえ改めて自分が大切にしたい仕事軸の整理、培った経験・スキルの棚卸し、必要書類の作成といった転職活動開始にあたっての準備期間としておりました。
1ヶ月を経て各種準備が整いましたので、今回転職活動を開始しております。
これが2ヶ月、3ヶ月の空白期間の説明となると、「準備期間長くないか・・?」と思われてしまう可能性がありますが、1ヶ月であれば休養+準備期間ということで、そこまで印象に影響もなく説明がつきます。
いつか来る面接に備える意味でも、少しずつ無理のない範囲でよいので、徐々に転職活動の準備を進めることをオススメします。
転職活動は応募前が一番時間がかかる
![](https://lifework-hr.com/wp-content/uploads/2021/08/shutterstock_129701168.jpg)
Young business man with problems and stress in the office
転職活動は応募前の必要書類の準備に最も時間がかかります。
応募はエントリーフォームや応募ボタンをポチポチ押すだけで完了しますし、書類選考は待っていれば結果がきますし、面接は長くても基本1社1時間程度で終了します。
ただ必要書類、特に職務経歴書の作成は、書き出す前に過去の経歴を思い出して整理し、そしてそれをただ書けばいいというわけではなく、応募企業を意識してしっかりアピールにつながるよう工夫して記載しなければなりません
まだそこまで経歴が長くない若手の方であれば1日集中すれば書き上がるかもしれませんが、社会人経験が10年近くある30代やそれ以降の年代の方々の場合、相当なボリュームになるはずです。
もちろん過去の経歴で覚えていない部分もあると思いますので、全部を粒度細かく記載する必要はないのですが、それでも1日で書き終えられるようなものではないと想定されます。
加えて、「書類選考の通過率を少しでも高める為に」とクオリティを意識すればするほど、作成の時間は必要となります。
1ヶ月丸々休んで、「さぁそろそろ準備を開始しよう」と思い立ってからだと、そこからスキルの棚卸しをして過去の経歴を思い出して書類を書き上げて・・・という形で応募するまでに思いのほか時間がかかってしまうことになりかねません。
その分空白期間(離職期間)が延びてしまうので、そもそも応募に至るまでの準備に時間を要するという点予め認識しておいていただき、なるべく早く準備を開始しましょう。
転職活動期間も離職期間になる
前の項目でも少し触れましたが、離職中の方の場合、必要書類の準備期間や書類選考の結果を待っている期間、面接を受けている期間、面接結果を待っている期間など、これら転職活動中の期間も離職期間になります。
冷静に考えてみると当然なのですが、意外とこれを意識せずに「1ヶ月ぐらいなら休んでも大丈夫だろう」と油断してしまう人が多いです。
転職活動は一般的に、応募して内定獲得するまで1ヶ月半〜2ヶ月程度かかる場合が多いです。
もちろん応募する企業の数や、面接を受けられる頻度にもよりますが、できる限り複数の興味ある企業を並べて比較していきたいと思う方が多いと思いますので、そうした場合結果的にスケジュールは延びていきます。
となると、休んだ期間1ヶ月+活動期間1ヶ月半〜2ヶ月が離職期間となります。
上記は1ヶ月半〜2ヶ月で無事内定が出た場合を前提としていますが、もちろん理想通りに結果が出るとは限りません。
もし活動を開始して1ヶ月、2ヶ月となかなか良い結果が出ない状況になると、どんどん離職期間が延びていきます。
活動開始直後に応募した企業と、開始して数ヶ月経過したタイミングで応募した企業とでは、あなたに対する見え方や印象が明確に変わります。
理由は、応募時点での離職期間が延びているからです。
先ほども説明しましたが、転職活動は意外と応募までの準備に時間がかかりますし、書類選考の結果や面接の日程調整は企業の都合も考慮していかなければなりません。
自分が急ぎたいと思っても、企業側の面接官の都合がつかなければ、それを待つしかない状況も生まれる可能性が十分あります。
活動開始のタイミングですぐに応募を始められるよう、準備の開始はなるべく早めに進めるようにしましょう。
空白期間の書類への記載方法
履歴書や職務経歴書など、応募時点での必要書類に空白期間についての補足を記載する必要は基本的にないです。
※もちろん、既に前職を退職済みにも関わらず、在籍中のように記載することは経歴詐称と捉えられかねませんので注意しましょう。
ただ前職以前に空白期間がある場合は、その期間の補足を簡単で構いませんので履歴書か職務経歴書に記載しておけるとよいかと思います。
企業によっては書類選考中に空白期間についての確認を求められたり、内定時の社内稟議で空白期間の補足説明が必要となる場合がある為、そのような確認をはじめから潰しておく意味でも記載しておけるとよいでしょう。
例えば「1社目と2社目の間は転職活動と職業訓練に通っていた期間」「2社目と前職の間はスキルアップの為●●のスクールに通学」など、簡単で構いません。
記載する場所は、特に決まりはないですが、書類の最後尾に※印で添えておく程度で問題ありません。
休養を終えたら短期集中で転職活動に取り組もう
「次は自分の納得できる会社に入るために時間をかけてじっくり転職活動をしよう。」
前職が嫌で嫌で仕方がなかった人にとっては、このような気持ちになるのも無理はありません。
ただ客観的にアドバイスをすると、離職中の方の転職活動において、自分が納得できる会社を”選びたい”のであれば、じっくり時間をかけた活動はすべきではありません。
これまでの説明の通り、空白期間(離職期間)が長引けば長引くほど、企業の印象はネガティブになります。
そもそもなぜ空白期間が長いと企業の印象はネガティブになるのか。
色々な理由はあると思いますが、一番は”定着性に懸念があるから”です。
空白期間、つまり仕事をしていない期間があまりに長くなってくると、企業としては以下のような不安を感じます。
- この方しばらく働いてないけど、入社してから慣れるまで時間がかかっちゃうんじゃないのかな。
- そもそも仕事をしてなかった期間が長いから、入社してもすぐ嫌になって辞めちゃわないかな。
- いきなり仕事を始めて、周囲のメンバーと上手く連携しながら仕事を進められるかな。
要は自分たちの会社にスムーズに定着してくれないのではという懸念が出てきてしまう為、もし他の候補者で現職在職中の方や、離職期間が1ヶ月以内など短い候補者がいれば、企業はそちらを選ぶ可能性が高くなってくるわけです。
慎重になりすぎるあまり空白期間が長引いてしまうと、そもそも書類選考すら通過しにくくなります。
書類選考が通過しない状況が続くと、なかなか転職先が決まらない焦りも出てきて、意欲が湧かない求人にも応募せざるを得ないといった状況に陥りかねません。
自分の納得できる会社に入るため時間をかけていたのに、いつの間にかそれが自分の活動の可能性を狭めてしまい、”自分が会社を選ぶ”のではなく、”自分を選んでくれる会社を探す”といったスタンスに切り替わってしまうのは本末転倒です。
自分が納得する企業を”自分で選ぶ”のであれば、一日でも空白期間が短いうちに転職活動を開始し、できる限り短い期間で活動を終えられるよう、その期間は活動に集中しましょう。
まとめ
今回は空白期間(離職期間)と、「1ヶ月」という期間について予め把握しておいていただきポイントをお話しました。
転職が当たり前の世の中になってはきましたが、1つの会社で長く勤められるのであれば、それに越したことはありません。
自分が納得する会社を次は見つけられるよう、リフレッシュ期間と活動期間のメリハリをつけて頑張りましょう。
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